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先日、Pouchでもご紹介した長野県は奥信濃発のフリーペーパー『鶴と亀』。「地方にいるイケてるじいちゃん、イケてるばあちゃんをスタイリッシュに発信する」というコンセプトのもと現在までに4号を発刊。おじいちゃんおばあちゃんのグラビアやファッション特集など、あまりに独特すぎる方向性に

「これ、面白そう」「これはヤバい」「超かっこいいフリーペーパー」

などTwitterを中心に話題を呼んでいます。このたび、その第参号と第四号を入手! どんな内容なのかレビューしたいと思います。

【表紙が独特】

『鶴と亀』第参号の表紙は入れ歯の写真。前歯の部分がキランと金色に光っています。いまだかつて入れ歯が表紙の冊子があったでしょうか。第四号は軍手をしたおじいちゃんが中指を立てている写真。この指が反対向きになっていたらとんでもない意味合いになってしまいますが、そうじゃなくてちょっと安心。

いずれにせよ第参号・四号ともにどちらも超ファンキーな表紙であることがわかります。

【グラビアが独特】

さて、表紙をめくると最初は奥信濃のおじいちゃんおばあちゃんのグラビアが10ページほど。巻末のほうにも10ページほどの同様のグラビアがあるというなんとも贅沢な作りです。

彼らのたたずむ姿、スクーターに乗る姿、農作業する姿など、なんだか日本の原風景を見たようななつかしい気持ちになれますね。

ただ……これだけおじいちゃんおばあちゃんの姿をただひたすら載せてる冊子って、やっぱり他にはないと思う。
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【第参号の特集が独特】

第参号で目を引いたのが薬の特集。というと、お年寄り向けの健康に関する内容かと思われそうですが、おじいちゃんおばあちゃんが朝昼晩のどこかで1回復用する薬を写真で見せているだけ。ほとんどが病院でもらったとおぼしき薬ですが、小林徳造さん(86)だけ茶色い怪しげな粉末。

これは「マムシをシマヘビを焼いてミキサーにかけたスペシャルパウダー」だそう。徳造さん、スゴい。
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また、「鶴と亀潜入大作戦 湯の入荘」というコラムも必読モノ。平日は高齢者のみが利用できる温泉を備えた施設が「湯の入荘」だそうですが、中ではいったいどんな会話や娯楽が繰り広げられているのか? そのディープすぎる実態が記されたルポとなっています。

【第四号の特集も独特】

つづく第四号の特集もユニークすぎ。「おさえておきたい 奥信濃スタイル四大特徴」では「上から下まで柄で合わせる」「手ぬぐいをベルト代わりにしてみる」など若者たちも取り入れたい着こなしのコツが満載(たぶん)。

USのラッパーやセレブたちの間で流行ってる歯のジュエリー、グリルズを「奥信濃では何十年も前から歯は光っていた」(金歯で)って言い切っちゃうスタイルも嫌いじゃないです。

また、そんな奥信濃スタイルに欠かせないお店を「ここでゲットしろ 奥信濃スタイルショップリスト」として紹介。「奥信濃の109的スポット」という「マルスケセンイ」、ちょっと行ってみたい!
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以上、サラリとご紹介しましたが、ガッツリ読んでみたくなったという方はぜひ自身で入手を。奥信濃のディープなおじいちゃんおばあちゃんカルチャーにノックアウトされること間違いナシですよ! 

設置場所については『鶴と亀』公式サイトにてご確認ください。

参考:『鶴と亀』公式サイト
執筆=鷺ノ宮やよい (c) Pouch

▼裏表紙。左が第参号、右が第四号
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▼じいちゃんばあちゃんのイケてる服をサンプリングして若者と年寄りの服を作ってみた……なんて企画も! 面白い!!
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