時代は移り変わっても、いじめはなくならない。スマートフォンの爆発的な普及によって「インターネットを使ったいじめ」が深刻な問題になっています。その多くは、学校裏サイトやコミュニケーションアプリなど、周囲の目が届きにくい「閉じた場所」で起きるものです。
いじめの早期発見といじめ行為の抑止を目指す、ネットいじめ対策事業「スクールガーディアン」が打ち出したのは、子どもたちがスマートフォンや携帯でいじめの匿名通報ができるという新サービス「Kids’ Sign(キッズサイン)」。
このサービスは、すでに東京都と静岡県、兵庫県の私立校に導入されていて、2016年4月からは、埼玉県川越市教育委員会に採用され、川越市の市立中学校22校と市立高等学校1校に導入されることが決まったそう。
そして今後は、2018年中に300校に導入されることを目指しているんですって。
【匿名で、スピーディーに、いじめを通報できる】
現在多くの学校において、定期的にいじめに関する紙アンケートが行われているそうなのですが、情報をリアルタイムにキャッチできないという問題点があるよう。
「キッズサイン」サービスでは、子どもたちが「いじめられている」「いじめを見た」といった情報を、いつでもどこでも匿名で書き込むことができるので、紙アンケートとはスピード感が違う!
生徒からの投稿があると、すぐさま「キッズサイン」スタッフの元へと届き、チェックした後は先生に報告されるようになっているんですって。
【夏休み明けに最も自殺者が増える】
「一般社団法人 不登校支援センター」のブログには、こんな記述があります。
「(長期休暇明けの登校に対して)学生の方たちは、大人以上に憂鬱に、または不安に感じるかも知れませんね」
またブログによると、学生・生徒の自殺者数が最も増えるのは夏休み明けの9月といいます。最悪の事態を招いてしまうその前に、このサービスが大いに役に立ってくれるかもしれません。
【できることから始めてみよう】
子供を持つ親ならば誰しも直面せざるを得ない、いじめ問題。
現実世界だけでなくネットの世界にまで広がってしまった “いじめの闇” から、1人でも多くの子供たちを救うきっかけになれば……このような思いの元に生まれたのが「Kids’ Sign(キッズサイン)」。
より詳しく知りたいというあなたは、ぜひ参照元サイトをご覧になってみてください。
参照元:ネットいじめ・学校裏サイト対策「スクールガーディアン」、一般社団法人 不登校支援センター、PR TIMES
執筆=田端あんじ (c)Pouch
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