珈琲牛乳というと、子供でも楽しめる大人の味だけど、大人でも飲める子供の味でもある、ちょっと微妙な位置付けの飲み物です。
しかし「やっぱりこれは大人のための飲み物なのではないか?」と思わせてくれそうな「珈琲牛乳の素」なるものが販売されています。なんでも、熊本の老舗珈琲店が作っているのだそう。
ここで大きな疑問。珈琲と牛乳を混ぜるだけのシンプルな飲み物なのに、わざわざ「素」なんて必要なのでしょうか?
気になった記者(私)は、さっそく200ml入りの「珈琲牛乳の素」を取り寄せてみることに。一体どんなものが届くのでしょうか。
【娘さんのために作った本格的な「珈琲牛乳の素」】
この「珈琲牛乳の素」を作っているのは、昭和25年から続く熊本市の珈琲店「まる味屋」。細長くて四角い、美しいフォルムの小瓶に入っています。
お店のサイトによれば、店主が娘さんに本物のおいしいコーヒー牛乳を教えようとして作られたのがきっかけなんですって。
原材料名の欄に記載されているのは、コーヒー豆(グアテマラ、コロンビア、ブラジル)と甜菜糖という文字のみ。保存料や着色料も無添加です。
フタを開けて漂ってくるのは……珈琲メーカーに入れたまま放置して煮詰まってしまった珈琲のような……濃くなりすぎた珈琲の香り。
ためしに原液のまま、なめてみると……苦い! 酸っぱい! そして甘みも! やはり原液のみでいただくのは辛いかも。まぁ、当然ですけどね。
【第一印象は、懐かしい味】
この「珈琲牛乳の素」を4〜5倍の牛乳で割ってみると、まろやかなで美味しそうな珈琲ブラウン色になりました。色からすると、ミルクが多めの配合に見えます。
そして試飲。
はじめに受けたのは、懐かしい味という印象です。子供の頃によく飲んだ、瓶入りの珈琲牛乳のようです。しかしすぐに珈琲の深い香りが追いかけてきます。そして甜菜糖のほどよい甘さがまさに絶妙。珈琲の味わいをより深くしてくれるけれど、後味には決して残らない、主張しすぎない優しい甘味です。原液と牛乳の調和も見事。
普通の牛乳を入れただけなのに、まろやかでコクがあるミルクの味わいを感じます。なんだこの珈琲牛乳は!!!! 旨いやん!!!!
小さな子供も喜んで飲んでくれそうではありますが、むやみにゴクゴク飲み干してもらいたくはありません。喉の渇きを潤すことを目的とするのではなく、じっくりと香りを楽しみながら、できれば大人だけでゆっくり味わいたい、そんな味。
これはやっぱり家にある珈琲と牛乳だけで作るのとは大きな違いがありそうです。「素」が存在する意義、十分にあります。
販売元の「まる味屋」によると、牛乳の代わりに豆乳を入れる、原液を冷やしてバニラアイスにかける、ホットケーキのタネに原液を混ぜ込む、などの方法もお勧めだそう。
【200ml入りと900 ml入りがあるよ】
プレゼントにしても喜ばれそうな「珈琲牛乳の素」は、200ml入り(税込583円)と900ml入り(税込1836円)の2サイズ展開。
今回は200mlを取り寄せましたが、結構すぐになくなってしまうので、900mlの方がいいかもしれません。興味のある人はぜひ公式サイトをチェックしてみてくださいね。
参照元=まる味屋公式サイト
画像・執筆=南野バンビ(c)Pouch
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