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ニッポンの野外ロックフェスの代表格・フジロックフェスティバルも今年で20周年。記者(私)は、毎年のように当メディア Pouch でお伝えしてきました。もちろん今回も現地へと行ってまいりましたよぉ!

2016年の開催日だった7月22・23・24日(金〜日)は、3日連続で晴れ。会場のある新潟県がタイミングよく梅雨明けしたせいなのか、砂煙舞う灼熱のフジロックとなりました。こういうときは、ビールがホントに美味しいんだわ。

【超私的ベストアクトTOP5は、こちら!】

さてさて今年のフジロックレポート第1弾は、記者的ベストアクトTOP5!

今年もフジロックには、レット・ホット・チリ・ペッパーズ(以下、レッチリ)にべックなど、おなじみの面々が勢ぞろい。そんな各ステージの中で、記者が最も感動し興奮し踊らされたのはどのアーティストだったのか、大発表しちゃいます。

もちろんすべてのステージをその場で観たわけではないので、お届けするのは超個人的なランキング。その点はあしからず!

第5位:JUMP WITH JOEY(22日/フィールド・オブ・ヘブン)

長らく活動休止していた伝説のアメリカのバンドが、フジ20周年を記念して特別に再結成。ジャマイカのスカ、ジャンプブルースなどに重めのラテンジャズを取り入れたグルーヴィーな音楽はしびれるほどにカッコよく、焼けつくような日差しにもよく合う!

記者はこのグループのことを今回初めて知ったのですが、クールで、それでいてホットで、実に素晴らしいステージでした。別ステージに移動しようとしていた足を、思わず止めてしまったほどに、ね。もちろんビールがよくすすんだことは、言うまでもありません。

第4位:MARK ERNESTUS NDAGGA RHYTHM FORCE(23日/フィールド・オブ・ヘブン・24日/グリーンステージ)

ベルリンに拠点を置くプロデューサー、マーク・エルネトゥスさんと西アフリカ・セネガルのサバール・ドラム伝承者たちによるコラボバンド。

ジャズ、ソウル、ラテン、ロック、ファンク、そしてキューバニズム。さまざまな要素が取り入れられた激しいグルーヴに、5位の JUMP WITH JOEY 同様、知らなかったにもかかわらず、またもや足を止められてしまった! 強烈なインパクトとへヴィーな音が、今も強く耳に残っています。ぜひもう1度、野外で観てみたい。

第3位:THE NEW MASTERSOUNDS(22日/フィールド・オブ・ヘブン)

99年にイギリスで結成された、世界ナンバーワンのインスト・ファンクバンド。60年代後半のソウルジャズに強く影響を受けていることもあって、演奏はディープでソウルフル。

お供は、ほどよく冷たくなった夜風とウィスキーです。ああ、気持ちがいい!

第2位:DISCLOSURE(22日/ホワイトステージ)

ただただ楽しい! そして歌も演奏もウマすぎる! 頭も心もがっつり掴まれてしまったのが、イギリス出身のローレンス兄弟によるダンスデュオ、ディスクロージャー。

2ステップにガレージハウス、ディープハウス。さまざまなジャンルがクロスオーバーするなか、ベースにギターにパーカッション、ありとあらゆる楽器を演奏しちゃう器用さにがく然。心が躍るとはまさにこのこと、純粋に、ものすごーーーく楽しかった!

第1位:THE HEAVY(23日/ホワイトステージ)

名前を聞いてピンとこなくとも、「ペプシネックスゼロの桃太郎CMソング」と聞けばわかるはず。アノ曲を手掛けているグループ、それがイギリスのバンド、ザ・へヴィーです。

黒人ヴォーカルによるソウルフルな歌声は、60年代から70年代のロック&ソウル黄金期を連想させる。音楽が鳴り始めるや否や、ホワイトステージにどんどん人が集まってきてたちまち満員に。音の持つすさまじい吸引力にもう、全身がゾクゾクしちゃう!

最後はもちろんCM曲となった「Same Ol’」。観てよかったと心底思えたこちらのステージが、記者的2016年フジロックアクトのナンバーワンでした♪

【日本のアーティストならこの2組】

ちなみに、日本のアーティストでとってもよかったのがこの2組。最終日にスペシャルゲストとしてステージに立った電気グルーヴと、2日目のホワイトステージを大いに湧かせた在日ファンク

楽しみにしていたレッチリのステージに100%満足できず、消化不良を起こしていた記者の心を一気にドカーンと盛り上げてくれたのが、電気グルーヴの2人。観ていて自然と笑顔になった在日ファンクのステージも、これまた最高の一言に尽きました。

【新しい発見がフェスの醍醐味】

厳選されたアーティストが世界中から集まる音楽フェスの最も良いところは、知らなかった音楽に出会えるところ、そして自分の「好き」を改めて自覚できるところだと思っております。

今年参戦できなかったというあなたは、来年こそ未知なる出逢いを体験しに、フジロックへと出かけてみてはいかがでしょうか。

参考リンク:フジロックフェスティバル
撮影・執筆=田端あんじ (c)Pouch