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海外旅行の飛行機は、できることなら直行便に乗りたいもの。旅行のために直前まで忙しく働いて、タダでさえ疲れているんだから、時間のかかる経由便で、さらに疲れるなんてイヤ……。そう感じる人は多いのではないでしょうか? 

ところが、疲れるどころか、むしろ癒されてしまう路線があるんです。それは、タイ国際航空のバンコク経由便。これに搭乗すると、世界でたったひとつのスパ付き航空会社ラウンジを使えるチャンスがあるんです。

【今回の舞台はバンコク・スワンナプーム国際空港】

この空港にある、タイ国際航空のロイヤルオーキッドスパラウンジ。調べたところ、航空会社のラウンジにスパがあるのは、世界でここだけらしいのです。

利用できるのはバンコク発のビジネスクラスとファーストクラスに搭乗する人限定で、本格的なタイマッサージを無料で受けられるというサービス付き。
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今回タイ国際航空の協力で、めったに体験できないスパラウンジを取材できました。ビジネスクラスの機内食もあわせてレポートしますね!

【高級ホテルのスパと見まごう、落ちついた空間】

ラウンジの中に一歩入れば、そこは静かで落ちついた空間。アジアらしい調度品がモダンなインテリアとマッチして、とてもおしゃれ。
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あちらこちらに蘭の生花が飾られ、しっとりした気品が感じられて、高級ホテルのスパにいるのかと錯覚を起こしてしまいそうなくらい。なのに、窓からは離着陸する飛行機が間近に見えて、不思議な気分になります。
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唯一「あ、ここは航空会社のラウンジだった」と感じるのは、スーツ姿の男性利用者がいるところ。取材が早朝だったこともあってか、ホテルのスパではまず見かけないような、ノートパソコンで仕事をするスーツ姿の男性をちらほらと見かけました。

【フットマッサージ、といっても足だけじゃありません】

このスパで受けられる施術は、ビジネスクラスは30分のフットマッサージか首肩マッサージで、ファーストクラスは、1時間の全身スパトリートメント。今回はビジネスクラスのフットマッサージをうけてきました。
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担当の女性に案内されてマッサージのスペースへと向かい、まずは靴下を脱いで準備。レモングラスの香りが漂うホットタオルで足を丁寧に拭いてもらって、足裏からマッサージが始まります。

担当してくれた女性は、英語はあまり得意でないということでしたが、マッサージの強さや足のだるいところなどを静かな声で確認してくれます。間接照明の柔らかい光と女性の優しい声、部屋に漂ういい香りと静かな音楽に、うっとり夢心地に。

足裏の後は、ふくらはぎ、太ももまでしっかりもみほぐされます。タイ古式マッサージの手技を利用しているのか、股関節のストレッチを含む丁寧なもので、東京からバンコクまでのフライト疲れも、搭乗までの疲れも吹っ飛んじゃいました。
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ちなみにファーストクラスの全身スパトリートメントは、完全に独立したプライベートルームでの施術。ビジネスクラスのフットマッサージもプライバシーを重視した半個室で施術してもらえるため、人目を気にせずリラックスできましたよ。

次は、機内食を紹介しますね!

【食材にこだわった機内食が絶品】

タイ国際航空のビジネスクラスの機内食は、以前よりもかなりグレードアップしたそうです。私が乗った飛行機は成田空港を深夜に出発する便で、機内食は朝食として提供されました。

以前は搭乗前に事前リクエストが必要だった松花堂弁当が通常メニューになったということなので、そちらをチョイス。
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松花堂弁当は懐石料理の流れを汲むお弁当というだけに、とっても上品でした。山芋の梅和えや、ナスの冷製あんかけなどは、塩分控えめなのにダシがしっかり感じられる味で、「飛行機の中でこんなに安心できる料理が食べられるなんて感激! こんな豪華な朝ごはんでいいのかしら?」と思うほど。

その他にもタイ料理セットや洋食セットもあり、どれも絶品! 洋食のキッシュはかなり本格的なお味です。食材にも非常にこだわっているんですって。
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【サイドメニューも優秀】

またビジネスクラスには、機内でいつでもサイドメニューが頼めるという特典もあります。

メニューの内容は数カ月ごとに入れ替え制で、私が乗った時はポテトポタージュと、焼おにぎり茶漬けの2種類でした。

ポタージュはたっぷりの量とベーコンのとろける食感で、お腹もしっかり満足。お茶漬けはダシがしっかり効いていて、のりとわさびの風味、あられの食感が絶品です。ポタージュもお茶漬けも、疲れた体に染み渡る優しいおいしさでした。

【魅力的だけど、ビジネスクラスはちょっと……】

おいしいものを食べられると、空の旅もぐんと楽しくなるもの。しかも空港にあるラグジュアリーなスパでリラックスできて、乗り継ぎも楽しみになっちゃいます。

でもビジネスクラスのハードルが高いのは確かです。そこでチャレンジしてみてほしいのが、「スタンバイアップグレード」という裏技的な制度。エコノミークラスのチケットでも、数万円の追加料金を支払うとビジネスクラスにアップグレードできるというものです。

バンコク発のビジネスクラスチケットさえ手に入れば、出発までの間、スパ体験できますし、空の上ではおいしい料理も食べられます。ビジネスクラスに空きがないとアップグレードできないという運次第なのと、アップグレードできないチケットや便もあるので要注意なんですけれど。

ここぞという旅行や自分へのご褒美に、ぜひチャレンジしてみてください!

取材協力:タイ国際航空
参考リンク:ロイヤルオーキッドスパラウンジ
撮影・執筆=Felix清香 (c)Pouch

▼スパラウンジは3FのD1ゲート付近にあります
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▼落ち着いた空間
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▼マッサージの後にいただくジンジャーティはホッとできるお味
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▼3Fにはビジネスクラスのラウンジが2箇所。E1ゲート付近の方に行ってしまうと、そこからスパラウンジまでは空港内をえらく歩くので注意!
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