ここ数日、話題を通り越し炎上状態にまで発展している楽曲「あたし、おかあさんだから」

お母さんとなった女性の心情を歌ったこの曲は、「ねむいままあさ5じにおきるの」「いまはふくもごはんも ぜんぶこどもばっかり」「あたしおかあさんだから あたしよりあなたのことばかり」といった歌詞が母親の自己犠牲を強いているとして批判を呼んでいます。中には「母親はこうでないといけないという呪いみたい」という人も……。

いっぽうで今、ロバート秋山が歌う「マイクロズボラ」の曲が「主婦母親業の手抜きを全肯定してくれる」とふたたび注目を集めています。そうだそうだ、お母さんだからってズボラでもぜんぜんいいんだよぉぉーーーっ!! 秋山、サンキューーーーッ!!!!

【ズボラでも「いいんだよ」】

これまでクリエイターズ・ファイルの動画などで「なりきり芸人」としての才能を世間に知らしめて来たロバート秋山さん。

2017年9月にYouTubeに公開されたグリコ公式チャンネル「マイクロズボラ」ウェブムービーでは、謎の大物シンガーソングライター感をただよわせた秋山さんが、主婦のいろいろなズボラを福山雅治さんばりの美声で「そのままでいいんだよ」と肯定してくれます。

「玄関の靴そろえるのは人来るときだけでいいよ」
「干してた服そのままダイレクトに着ていいよ」
「鍋敷きは新聞でいいよ」
「SNS映えする幸せ家族写真 無理に撮らなくてもいいよ」
「給食袋 体操袋 上靴入れ スマホでポチッと買っちゃってもいいよ」

などなど……。これ聴いて、ニヤニヤ笑いつつも私はなんだか心がめっちゃ軽くなりました。

【こういう歌が子供番組でもあるといいな】

「いい母親でいないと」「デキる主婦でいないと」という呪いは意外と強力だったりします。その呪いは親の教育だったり、育った環境だったり、社会の常識だったりといろいろなところから生じるものですが、それを解こうと思っても自分の力ではなかなかむずかしかったりするものです。

だからこそ、マイクロズボラの歌の「主婦や母親が心の奥底で抱えていたちょっとした悩みや罪悪感みたいなもの」をそのまままるっと「いいんだよ」って肯定してくれるこの感じ! これこそが日々がんばるお母さんたちが欲しい声がけであり、応援歌となるものなのではないでしょうか。

たまには寝坊したっていいし、大好きなおかずは自分だって食べたい。着たい服があれば我慢せず着ればいいし、夫に子供を預けて友達と遊びに行く日があってもいい。ズボラしたってぜんぜんオッケー。そんな歌が子供番組でも自然と生まれる社会であってほしいなと思うのは私だけでしょうか。

参照元:YouTube
執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch

▼秋山、サンキューーーーッ!!!!