2017年の母の日は、5月14日。この日に先駆けて11日にYouTubeで公開されたのは、総合人材サービス「パーソル(PERSOL)」による動画作品『母の日の研修(Mom to Mom) ~母を育てた母から、母になった娘へ~』です。

仕事に子育てにと日々奮闘するワーキングママに贈られたのは、彼女たちを育てあげた、母親たちからのエール。長い年月を共に過ごしてきた母と娘だからこそできたサプライズドキュメンタリーは、世の中のすべての “働くママ” に贈られるエールでもあります。

【働くママを取り巻く現状と本音】

架空の “ワーキングママ研修” に参加したのは、現代の働くママ4名。正社員でバリキャリ、フリーランス、シングルマザーの助産師。さまざまな境遇にあるママたちが語ったテーマは、「子育てと仕事の両立について」です。

「働くママが増えたから保育園の数が追いつかない、とハッキリ言われた。だから子供を連れてでも仕事をしようと思ったんです」
「2人目のことは考えるけど、一体いくらかかるんだろうと。だから働くことに決めました」

彼女たちの抱えている悩みや将来への不安に、「わかる!」とうなずく女性は少なくないはず。そんな“子育てと仕事への本音”を口にした後に待っていたのは、母親からのとっておきのサプライズでした。

【母親との思い出の品にホロリ】

別室に案内されたママたちを待っていたのは、母親との思い出の品。

美容師として働きながら育ててくれた母の仕事道具である、ハサミとクシ。母には内緒で勉強していたフランス語の辞書。毎朝母が作ってくれたお弁当。そして小学生の頃、1人で作ろうとして失敗してしまったケーキの材料。それぞれの思い出の品とともに、それにまつわるエピソードが書かれています。

母と子の思い出は美しいものばかりではありません。たとえば、最後の「失敗ケーキ」は、娘が失敗したとき強く𠮟ってしまったことを今でも後悔しているというメッセージが書かれていました。疲れが溜まっていてつい声を荒げてしまった。そのことを何度でも謝りたいという母からのメッセージが胸に刺さります。

【「お母さん」から「お母さん」へ贈られたエール】

思い出の品、そして「お母さんへ」と書かれた母親からの手紙を前に感極まっているところへ現れたのは、母親本人でした。


涙する娘に母は、「(あなたは)いつも頑張ってるからね」と一言。あなたの頑張っているところはちゃんと見てるよ、知っているよという優しい言葉に、単なる視聴者であるわたしでさえも、心がふわっと軽くなったような心持ちがしました。

自分自身を育ててくれた母親もきっと、自分とは違う「母としての悩み」を抱えていたはず。その悩みに向き合いながら生きてきた母は、言うなれば「もっとも身近な “お母さん” の先輩」です。

女性が子供を抱えながらバリバリ仕事をする環境は未だ、整っているとはいえないでしょう。そんな状況のなか戦うママたちの背中を押してくれるのは、ほかならぬ “お母さん” の存在なのかもしれませんね。

参照元:プレスリリース、PERSOLYouTube
執筆=田端あんじ(c)Pouch

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