日本では2018年5月18日より全国公開される、実写映画『ピーターラビット』。
この作品、イギリス、オーストラリア、アメリカの3カ国による合作映画なのですが……。この中のひとつ、オーストラリアの映画館で『ピーターラビット』が公開された際に、とんでもない “事件” が起こったらしいのです。
オーストラリアのニュースサイト「The Sydney Morning Herald」によると、 “事件” が起きた場所は、西オーストラリア州パース市にある映画館「Event Cinemas」。近くに住むジェーンさんという女性は、この日親戚の子供たちを連れて『ピーターラビット』を見に来ていたのだそうです。
【親「早く上映するのを止めて~~~!」】
映画館にいた子供たちの数は40名ほど。しばらくして映画館の照明が消え、ある映画の予告編がスクリーンに流れ始めるや否や、劇場にいた親たちはたちまちパニックに!
上映をすぐに止めるよう叫ぶ者もいれば、子供たちの目や耳を塞ぐ者もいて、一部の親たちは子供を連れて映画館を飛び出したというのだから只事ではありません。
【R15指定のホラー映画が流れちゃいました】
実はこのときスクリーンで流れていたのは、『ルーム』や『ウィッチ』などのホラー映画を手がけた配給会社「A24」による『Hereditary(ヘレディタリー / 意味:遺伝的)』の予告映像。
本国アメリカでの公開は2018年6月8日を予定しており、オーストラリアでもまだ公開されていませんが、15歳未満は不可とされる「MA15+」に指定されるほどのめちゃくちゃ怖~い作品。
鳥の首を切り落とすシーンや人間にアリが群がるシーンなどグロテスクなシーンも満載で、1月に開催されたサンダンス映画祭では、海外メディアから「新世代のエクソシスト」とまで称されていたといいます。
YouTubeでも予告映像を観ることができるのですが、ハッキリ言って、怖すぎておしっこちびっちゃうレベル! 終始流れる不穏なムードにもビクビクしてしまいますし、こんなの子供が観たら、確実にトラウマになっちゃうだろうナ……。
【映画無料パスが配られたんだけど…】
突如起きた大パニックは、上映を止めたことで収束。居合わせた観客たちには、1カ月先まで使える映画の無料パスが配られたのだそうです。
ところがこの無料パス、フタを開けてみれば有効期限がその日限りだったというのだから、後味が悪すぎる~っ! この事態を受けて「Event Cinemas」の親会社は無料パスを1年間有効のものとし、2019年4月25日まで映画がタダで観れることになったのだそうですよ。
また親会社は、2度とこんなことが起きないようにすると宣言した模様。
うん、そうだね。ワクワク楽しい気分から一気に恐怖のどん底に突き落とされるのは、もう勘弁だよ~~~!!
参照元:The Sydney Morning Herald、Twitter @A24、YouTube[1][2]
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼『Hereditary』の予告はこちら*日本公開は未定だそうです
▼可愛らしい『ピーターラビット』の前に観るにはパンチ強すぎでした
▼『Hereditary』の配給元もツイッターで反応(「我々はキッズセラピーの補助金を検討しています」とつぶやく)
We will consider subsidizing their child therapy. #hereditary https://t.co/ds7FPS3Wig
— A24 (@A24) April 26, 2018
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