表面はサックサク、中はふんわり柔らかな丸い形のパンといえば? きっと、多くの人が「メロンパン」と答えるのではないでしょうか。

しかし、メロンパン発祥の地・神戸では、どうやら違う呼び方をするようなのです!

【そもそもメロンパンは「サンライズ」】

メロンパンが誕生したのは、1930年代のこと。神戸のベーカリー「金生堂」が考案したもので、発売当初から「サンライズ」という名前で売られていたそうです。それにしても、なぜサンライズなの?

神戸新聞が金生堂におこなった取材によれば、「軍艦に掲げる『旭日旗』のデザインを参考に、パン生地表面に放射線状の模様をつけ『日の出』の英訳の『サンライズ』と名付けた」とあります。なるほど、日の出にちなんでサンライズなんですね。

【神戸出身の友人に聞いてみた!】

現地では、どれぐらい「サンライズ」が浸透しているのか気になります。そこで、神戸出身の友人に東京のメロンパンを見せて、名前をたずねてみることにしました。

「東京に住んで長いから、メロンパンだって分かるけれど……(苦笑)。でも、神戸だったらサンライズですね。全国で見かける丸い形で、表面がひび割れているもの、表面に格子状の模様が付いているものが、神戸では『サンライズ』です。

ちなみに、神戸には独自の“メロンパン”もあるんですよ。他の地域で見かけるメロンパンとは全く違うけど」と、思いもよらぬ回答が……! 神戸のメロンパンはサンライズという結論が出たかと思いきや、またもや混乱。

【え、これが神戸のメロンパン!?】

友人曰く「表面にスイカのような縞模様があり、中に白あんが入っているものが神戸のメロンパン。形はウリのようなだ円形」とのこと。ちなみに最近では、白あん以外のフィリングが入っていることもあるみたい。現地のベーカリーはもちろん、スーパーやコンビニで買うことができるそうです。

神戸の“メロンパン”は食感も風味も和菓子のようで、とってもおいしい!

【関西全域でサンライズは通じるの?】

神戸以外の関西圏の人たちに聞いてみたところ、京都人も大阪人もサンライズの存在を知っていて、大阪では見かけないけれど京都にはサンライズがあるとのこと。神戸と同じ兵庫県でも、淡路島出身の人はサンライズの存在を知りませんでした。関西のみなさん、いかがしょうか?

神戸に行くことがあれば、サンライズとメロンパンを探してみてくださいね。

参照元:神戸新聞 NEXT
撮影=sweetsholic 、konagawa
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