今、東南アジアでブームになっているもの、それは「北海道」。
タイでもマレーシアでもシンガポールでも、日本といえば東京の次に名前を挙げる人が多いぐらい、人気の観光地は北海道なのです。
現地ではよく北海道フェアが開催されているし、「HOKKAIDO」と名付けられた菓子パンや洋菓子を見かけることも。ただし、ほぼ100%、私たちが想像する北海道スイーツとは異なりますが……。
さらに、先日訪れたマレーシアの月餅フェアでは、HOKKAIDO月餅を目撃。月餅は中国のお菓子だし、北海道とは全く関係のないんだけどなぁ!
こんな感じで、HOKKAIDOは大人気。それにしても、なぜ? そこで、東南アジア出身の友人たちに聞いてみました。
【雪が見られる】
年間を通して暖かい東南アジア。常夏で暮らす人たちにとって、冬は未知の世界です。四季のある国に行ったことのない人は、当然ながら冬を経験したことがなく、雪を見たことがありません。
北海道といえば、日本国内でも一、二を争う豪雪地帯。冬の時期に北海道を訪れれば、間違いなく雪が体験できるというのが、人気の理由のひとつです。
【新鮮なカニが食べられる】
東南アジアの人たち(特に中華系)は、カニが大好き! 東南アジアでは、マッドクラブと呼ばれる大きな爪が特徴の泥蟹をよく食べます。
殻ごとチリソースや黒こしょうたっぷりのソースで豪快に炒めたマッドクラブ料理や、マッドクラブのカレーソース炒めなどはご存知の方も多いのでは?
日本海沿岸地域でも新鮮なカニが食べられるけれど、イメージ的に「本場のタラバガニやズワイガニとカニ料理を味わうなら北海道!」と思う人が多いみたいです。このほか、ネタの新鮮な寿司や刺身、ラーメン、ロイズのチョコレートなどの北海道グルメも大人気。
【大自然のなかにも、コンビニがある利便性】
シンガポール出身の友人は「冷涼で広大な北海道は、僕たちにとって非日常の世界。ドライブがするのが楽しいし、ストレス解消になる」と話してくれました。
また「札幌や函館などの都市部から離れても、きれいな民宿やコンビニも見つけやすく、何より安全。もしもこれがアメリカの田舎町だったら、治安も不安だし、アクセスも不便。僕の周りで北海道を訪れる人が多いのは、気候や食べ物、雄大な自然以外に利便性も挙げられると思う」とも。
【数字が裏付ける北海道人気】
ちなみに、日本政府観光局の統計データ「都道府県別訪問率ランキング」(2012〜2017年)より、北海道を訪れた東南アジアの国々(タイ・シンガポール・マレーシア・フィリピン)を見てみると、年を追うごとに数字がぐんぐん伸びていることが分かります。
所感になりますが、“HOKKAIDO”は、私が東南アジアで暮らしていた2010年頃から人気を増してきて、現在では安定した人気の印象です。
東南アジアを訪れることがあれば、“HOKKAIDO”に着目してみてくださいね。きっと、面白い発見があるはずですよ!
参照元:JNTO 都道府県別訪問率ランキング
取材・撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch
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