先日公表された新元号「令和」。皆さんはその言葉の響きからどんなイメージを抱きましたか?
一般社団法人 日本流行色協会が「令和」の時代を迎える慶びを込めて選定したのは「令和 慶祝カラー」。その結果、「梅」「菫」「桜」という日本で古くから親しまれてきた花の色が発表されることとなりました。
さて、どんな願いや意味をもってこの3色が選ばれたのでしょうか?
【自然の美しさを愛でる日々が続くように】
万葉集の梅花の歌32首の序文をもとに選ばれた「令和」という元号。
この歌にちなみ、自然の美しさを愛でる日々が未来永劫続くようにという願いを込めて、春の訪れを知らせる日本の代表的な花3色が選ばれたそう。
どの花の色も、私たちの身近にあり、暮らしの中に溶け込んでいる色といえます。見ていると、なんだか心が穏やかになるような、やさしくあたたかなイメージがありますよね。
「梅」「菫」「桜」それぞれ、系統色名やマンセル値(色を数値的に表すための表色系のひとつで、色を色相・明度・彩度の3つの属性で表現したもの)も提示されていますので、知りたい方は参照元でチェックしてみてください。
【過去にはこんな慶祝カラーも発表されてます】
今回、この慶祝カラーを発表した「一般社団法人 日本流行色協会(JAFCA)」は1953年創立以来、産業界に向けたカラートレンド予測情報の選定や発信などカラーに関するさまざまな活動を行っているそう。
1959年の今上天皇御成婚の際には「皇太子殿下御成婚慶祝カラー」を、1993年に現皇太子殿下御成婚の際には「皇太子殿下 雅子さま慶祝カラー」を発表しているんです。
今上天皇御成婚の際の慶祝カラーは藤紫や白銀、紅、るりなど。皇太子殿下・雅子さまご成婚の際の慶祝カラーは同じく藤紫や紅、そのほか桜や臙脂(えんじ)、紺なども選ばれています。たしかに言われてみると、イメージに合っているように思えるから不思議……!
というわけで、発表以来すでに盛り上がりを見せている新元号「令和」ですが、「色」という少し違った角度から受け止めてみるのも面白いかもしれません。皆さんはこの3色は令和にマッチしてると思いますか?
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