国立がん研究センターの発表によると、生涯でがんに罹患する確率は、男女ともに「2人に1人」の割合なのだそう。がん治療の副作用によって、肌や髪、まつ毛や眉などに変化が起こることもしばしばです。
そういったことを踏まえ、このたび資生堂が発行したのは「がん患者さんのためのBeauty Book」。この冊子にはがん治療の副作用による美容上の悩みや外見上の変化を解決する知恵が詰まっているそうです。
【メイクで「自分らしく」】
「がん患者さんのためのBeauty Book」はがん患者の方がメイクの力で自分らしく過ごせるようにという思いをこめて作られたもの。
冊子はハンドケア、スキンケア、メイクアップ、ヘアケア、メッセージといった5つの項目に分かれており、フルカラー31ページで展開。
資生堂が医療機関やがん支援団体と取り組んできた活動をもとに、メイクアップアドバイスが記載されています。
【どんな副作用が起こりやすいの?】
がん治療の副作用にはさまざまなものがあって、
・肌が敏感になる
・眉毛の脱毛で、眉を描く位置がわかりにくくなったり、汗が目に入りやすく感じるようになる
・まつ毛の脱毛で、目もとの印象がぼやけて見えたり、目の中にほこりが入りやすく、涙目になりやすくなる
・指先が乾燥する
・爪のひび割れ
などが例として挙げられます。
【悩みをカバーしてくれる1冊】
こうした悩みをカバーするべく活躍するのが、「がん患者さんのためのBeauty Book」!
「治療の長期化」「就労しながら通院」ということになれば、おのずと外見の変化を意識することも多くなります。自分が自分らしくいられたら、もっと前向きになれるのではないでしょうか。
【無料で配布され、ダウンロードもできます】
「がん患者さんのためのBeauty Book」は国内外の医療機関をはじめ、がん患者と接点のある企業や患者団体、アジアの一部地域で活用していくとのこと。
冊子は無料で配布されているほか、ウェブサイト「資生堂ライフクオリティービューティーセンター」からの閲覧やダウンロードも可能なので、ぜひチェックしてみてください。
参照元:資生堂、資生堂ライフクオリティービューティーセンター、国立がん研究センター
執筆:田端あんじ (c)Pouch
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