インターネット上に「仮設の映画館」がオープンしています。参加しているのは全国各地の映画館。

鑑賞したい映画のほか、鑑賞したい劇場を選ぶシステムを取り入れており、映画館を支援することができるのです。

【映画館にも収益が入る!】

『仮設の映画館』が一般的な配信サービスと異なるのは上演料として「映画館にもお金が入る」という点。

映画館がなくなってしまうことのないよう緊急策として生まれたアイディアで、「 “仮設の” 映画館」という名前には、事態が落ち着いたらまた映画館に足を運んでほしいという思いが込められているようです。

【利用方法・料金は?】

「仮設の映画館」のサイトを訪れたら、まずは観たい作品をクリック。

すると作品の上映を行っている劇場名がずらりと出てくるので、好きなところをチョイスしましょう。

料金は、映画館で鑑賞するのと同じ金額。一般的な興行収入と同じく劇場と配給とで5:5で分配し、さらに配給会社と製作者とで分配します。

参加している映画館では、「仮設の映画館」と並行するかたちで作品を上映していますが、なんらかの事情によって休映・休館した場合も「仮設の映画館」では引き続き上映しています。その際の収益の分配も、対象になるそうです。

【仮設の映画館が生まれた背景】

外出自粛が続いているため、映画館へ行きたくてもなかなか足を運べません。

そんな現状の中、新作映画を楽しみにしている観客・劇場・配給・製作者みんなにとって何かできないか、という思いのもとに生まれたのが「仮設の映画館」。

新作映画『精神0』の公開を控えた想田和弘監督と、配給会社東風のスタッフによって考案されたプロジェクトです。

【5月はおうちで映画三昧♪】

作品ラインナップには『精神0』も含まれており、5月2日から上映中です。

その他にも51歳の若さで亡くなったマレーシアのヤスミン・アフマド監督の伝説の映画とも言われる『タレンタイム〜優しい歌〜』など、約10作品がラインナップされています。

それぞれ配信期間および鑑賞期限・方法が異なるので、詳しくは各上映作品のページをチェック。

ウェブ上から、応援したい劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

参照元:仮設の映画館
執筆:田端あんじ (c)Pouch