段ボールで作られた、一見シンプルなオブジェ。でも……ちょっと待って。

どう見ても、2組の段ボールのうちの1組が完全に宙に浮いちゃってるんですが~~~っ!?

段ボール同士のあいだには糸がついているとはいえ、上から吊り下げでもしていない限り、普通はすぐさま地面に落ちてしまうはず。いったいなんでこんなことが可能なの……!?

今回はまるでイリュージョンのような動画「The Tensegrity Sculpture」をYouTubeからご紹介します。

【どうして浮かぶの!?】

動画を見てみると、テーブルの上に立てられた段ボールの横に、コロンと倒れた段ボールがあります。

倒れているほうを手に持って動かし、2つの段ボールが上下に向かい合うような形になったところで手を離すと……浮かんだ!

透明な糸で釣り合った状態で、上にある段ボールはゆらゆらと揺れ続けていますが、落ちてくる様子はありません。どうしてこんなふうに浮かんでるの? 不思議ー!

【からくりはオブジェの構造にあり!】

種明かしをすると、これは「テンセグリティ構造」という仕組みが関係しているそう。

テンセグリティ(tensegrity)とは、“張力”という意味のテンション(tension)と、“統合”という意味のインテグリティ(integrity)をかけ合わせた造語。

かたい素材と柔らかくて引っぱる素材のバランスが取れると、互いが触れ合わずとも安定するんですって。

段ボール同士をつなぐ糸の長さや、その糸がピンと張っていることがポイントなのでしょうか……!

【説明を聞いてもやっぱり不思議~!】

今回の動画のオブジェでいうと、かたい素材が段ボール、引っぱる素材が糸にあたり、そのバランスによって、段ボールが宙に浮いているように見えるということのようです。

仕組みを聞けば「なるほどー」と思いますが、何も知らずに見ると、どんなイリュージョンが繰り広げられているのかとビックリしちゃいますよね~。

いや、こうして仕組みを聞いても、やっぱり不思議に感じちゃいますが……!

【ついつい引き込まれちゃうテンセグリティ動画】

テンセグリティ構造自体は昔からあるものですが、最近はYouTubeなどでテンセグリティ動画がいくつも投稿され、流行りのジャンルになってきているようです。

動画を見ているだけで楽しめますし、興味を持った方は自分で作ってみるのも面白いかもしれません。お子さんがいる方は、夏休みの自由研究にも良さそうですよ!

まずは手はじめに、参照元から動画「The Tensegrity Sculpture」をぜひご覧になってみてくださいね。

参照元:YouTube
執筆:鷺ノ宮やよい (c)Pouch

▼何度観ても不思議! 動画「The Tensegrity Sculpture」