フランスで暮らしていると「え、そんなことするの!!」「マジですか!?」と、驚くことがいっぱい。日本では知ることのなかった事柄が、日常のあちこちに転がっています。それはもう、ネタの宝庫!
そんなわけで、南仏暮らしの中で見つけた、おもしろいことや意外なモノをどんどんお伝えしていきます♪
本日はフランスで生活して驚いた「食事時間が長すぎる」お話です。
【食事時間の長さがハンパない】
仕事のある平日の食事は、パンとハムとチーズのみ、あるいはキッシュとサラダ、はたまたパスタだけ。それに食後のちょっとしたデザートで、パパッと済ませる家庭も多いのですが……。家族や親戚だったり、友人や同僚が家に集まる週末は、食事にかなり時間をかけます。
え、どれぐらいかけるのかって? 短いときで3時間、長いときで5時間程度です。これがクリスマスや年末年始などのイベント時には、さらに長時間になることも!
【週末のコース料理】
どうして、そんなに食事に時間がかかるのでしょう? ここでちょっと、フレンチのお店へ行ったときの流れを思い出してみてください。フランス料理って、1品ずつコース仕立てで出てきますよね。実はこれ、家庭でも全く一緒。
普段の日は前菜を飛ばしてメインのパスタ、デザートのチョコレートムースだけだったりするわけですが、週末の食卓だとフルコースのことが多いのです。
1品ずつ出てくるから、食べるのに時間がかかる。そしてフランス人は食事しながらおしゃべりを延々と続けるから、時間がかかる。みんなよく食べ、よく飲むから時間がかかる……というわけです。
【ある日の食事をご紹介☆】
義理の父母を招いたときのランチを一例に挙げてみます。
まずはおつまみタイム「アペリティフ」(この日は塩味のひと口パイを用意)から始まり、前菜の生ハムメロンと海老、義母からのリクエストでメイン料理はチキンのココナッツカレー、チーズの盛り合わせ、デザートはフルーツをたっぷり飾ったガトー、そして食後のエスプレッソで終了。
食事を始めたのは12時半、デザートを食べ終わったのは16時半でした。
「フランス人は食事に時間かけすぎ……。食事だけで1日が終わっちゃうよ(泣)」と、何度思ったことか! でも、それも今は昔。南仏で暮らし始めて5年ほど経った現在は、長い食事時間も生活の一部になってきました。
フランスでもし誰かの家に呼ばれた場合、食事に3〜4時間はかかるだろうという考えのもとで動けば、食後の予定は余裕を持って立てられると思います。
もっとも、飲んで食べて満腹状態では、何もする気にならないのだけれど……。
撮影・執筆:sweetsholic
Photo:(c)Pouch
コメントをどうぞ