2021年1月29日にTBS系で放送された『俺の家の話』第2話。

前回の第1話同様、笑いあり・涙ありな「介護のリアル」を描いた回となりました。

ネットで話題になっていたのは、戸田恵梨香さん演じる魔性のヘルパー・さくら。「ひょっとしたら後妻業なのでは!?」という疑惑が持ち上がっていましたが……

第2話にして、あっさり正体を明かしていてビックリ! 序盤にもかかわらず手の内見せちゃうの、斬新すぎませんか~!

【第2話あらすじ】

寿一(長瀬智也さん)が二十八世観山流宗家を継承することになったものの、納得のいかない門弟たち。継承者にふさわしいと思ってもらえるよう、寿一は日々練習に明け暮れます。

そんな中、さくらの後妻業疑惑が持ち上がります。

寿一の弟で弁護士の踊介(ようすけ/永山絢斗さん)が、数々の証拠を集めて突きつけたところ……さくらは清々しいほど潔い反応を見せたのです。

【さくらの発言に考えさせられる】

後妻業か否か、観山家の面々に迫られたさくらは、

「私は寂しい老人を慰めて、それに見合った対価をいただくだけの女です」
「だますつもりはない、遺産目当てじゃ、決してない。けど、もらえるものはもらいます。いけませんか?」

と発言。あっさり後妻業であることを認めていて、ネットでも「もうそれ言っちゃうの!?」と話題になりました。

しかし考えてみれば、さくらの言い分も「もっとも」。

後妻業ではあるのかもしれないけれど、家族の代わりに人生に寄り添い、介護をして、最後まで看取るわけで、遺産は「働いた分の対価」とも言えます。

【重たい話題なのにクスッと笑える!】

第2話も、脚本・宮藤官九郎さんのセンスが光る「介護の描写」が多々。

笑える場面と考えさせられる場面のバランスが見事で、約1時間のあいだずっと、画面に惹きつけられました。

クスッと笑ってしまったのは、寿三郎(西田敏行さん)が、さくらにフラれたことを忘れてしまうシーン

恋愛感情はないと言われて落ち込んだのも束の間、そのわずか10分後にはすっかり忘れて「さくらちゃ~ん♡」とデレデレになっており、ニヤニヤしてしまいました。

認知症ゆえの症状なのですが、重たくなりがちな難しい描写をこのように表現するとは、さすがとしか言いようがありませんっ!

【1人で介護をすることの難しさ】

考えさせられたのはラストシーン。

ちょっとだけなら……と寿三郎を1人にしたところ、派手に転んでしまい、観ているこちらも肝を冷やしました。

寿一は、ほぼ1人で介護を背負いこんでおり、頑なに誰かに頼ろうとしません。

けれど、1人でできることに限界があります。こうした予期せぬ失敗は、おそらく介護を経験した人にとっては「あるある」で、決して他人事ではないと感じました。

このシーンはツイッターでも話題で、

「1人での介護はやっぱ大変だと思ってしまう」
「介護する側にも仕事や生活があるし、体力の限界だってある。これが24時間365日続く。在宅介護で、見る人をどう途切れさせず長期戦のリレーを組むかは最大の課題なんですよね……」

といった声が集まっています。

寿三郎が転倒し、発見されたところで幕を閉じた第2話。怪我をしていないかどうか、頭を打っていないか、とソワソワしてしまいます……!

さらに次回の第3話は、寿一が「能よりプロレスが好きかもしれない…」と葛藤するシーンもある模様。また、今後の介護と、どのように向き合うのかも気になりますっ!

参照元:TBSテレビTwitter @oreie2021Twitter検索 俺の家の話 介護
執筆:田端あんじ (c)Pouch

▼次回予告観るかぎり、元気そうでよかった~!