ヨーロッパでは日本の「カツカレー(Katsu curry)」が密かなブームらしい。
きっかけは、英国の日本食チェーン店がカツカレーを販売したこと。ところが、カツカレーなのに肝心のカツはなく「日本式のカレー=カツカレー」と呼んでいる商品の多いのが現実です。
さて、そんな影響もあってかヨーロッパのアジア食材店で発見したのは『チキンカツカレースタイル餃子』。これは餃子なのか、カツカレーなのか、それとも別の料理なのか、正直謎商品ではあるものの、パッケージに味の素の文字が。
Eat Wellであることを願いつつ、さっそく本音レビューをしていきますよ~!
【日本式チキンカツカレー餃子とは】
今回購入したチキンカツカレー餃子は、30個入りで5.95ユーロ(約780円)。
味の素社はポーランドにも工場があり、そこでヨーロッパ向けに販売する商品を製造しているんだそう。
パッケージの品名には『Japanese Style Chiken Curry Dumplings』(日本式チキンカレー餃子)と記載されています。あれ、カツの記載が……ない!
さっそく袋を開けてみると、日本の冷凍餃子のようにトレーに並べられておらず、大入りの業務用のようです。
【焼き餃子を作ってみる】
パッケージに書かれている調理方法は“揚げ”と“焼き”の2通り。説明書きの大きさと「いいね」マークから察するに “揚げ調理” を勧めているようです。
ここはひとまず定番の焼き餃子から。フライパンで加熱すること5分……完成! カレーのいい匂いに期待が高まります!
果たしてどんな味なのかとドキドキしながら食べてみると……
びっくりするほど味が薄い……。
クミンががっつり効いていて、カレーの “風味” は感じるものの味はパッとせず。そして肝心のチキンカツスタイルはほとんど感じませんでした。カレーと餃子の組み合わせでイマイチな味とは、逆に奇跡をみている気がします……!
【揚げ餃子を作ってみた→サモサになった】
そして本命の揚げ餃子。袋の説明通りに揚げること2分半……完成です! 焼きと揚げの見た目に大きな差はないものの、食べてみると、まるで違う!
口に広がるカレー風味に、クリスピーな衣……これは紛れもなくインド料理のサモサ! 日本を探しに行ったのに、気がつけばインドに辿り着きました!
さらに揚げたことによって、コクが出たのか、味がギュッと凝縮され美味しく変化。これはウマイ!
【カツの要素、最後まで見つけられず】
味の素「チキンカツカレースタイル餃子」はカツも餃子も楽しめるのかと思いきや、スパイスの効いたサモサを楽しめる餃子だとわかりました。
とはいっても、海外で日本の変わった料理を見つけるのは楽しい! また見つけたらご紹介します♪
撮影・執筆:香月実穂
Photo:(c)Pouch
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