先日、友人と一緒にリンゴを食べていたところ、彼女が突然こんなことを言ったんです。

「このリンゴ、ぼけてる!」

……え、リンゴがぼけてる?

いやいや、リンゴがボケた気配はないけど(笑)。リンゴに「なんでやねーーーん!」とツッコミを入れたほうがいいってこと!?!?

すっかり頭がこんがらがってしまった私でしたが、実はこの「りんごがぼける」という表現は、長野の方言だったんです……!!!

【「ぼける」の意味とは…?】

一般的に「ぼける」とは、「頭の働きが鈍くなること」や「とぼけた発言や態度をすること」の意味で使われるもの。

けれど、長野県で「リンゴがぼけている」というと、「水分が抜けて歯ごたえが悪くなっている状態」のことを指すんですって!

たしかに、スカスカの状態で水分を失ったリンゴってあるけれど、あれを長野では「ぼけてる」と言うとは。ちっとも知らなかったよぉぉ……!!!!

【長野出身者に聞いてみた!】

この方言、長野県民の間でなら誰でも通じるのでしょうか? 気になったので、長野出身のPouch編集部スタッフに聞いてみることに。

「『ぼける』ってめちゃくちゃ使います(笑)。ぼけてるりんごだから安いとか、もはや食べる前のりんごにも使ったりします」(あんすず)

「使います! 他のフルーツでも使うことが多いです。メロンを食べたら、みずみずしさがなく、モサモサしていたときに『メロンボケてるなぁ』と言ったら、他県の友人に『は?』と言われたのを思い出しました」(百村モモ)

……やっぱり使ってるーーー!!! どうやら、長野県ではかなりメジャーに使われている方言のようですよ~!

【方言ってほんとに興味深い!】

というわけで、普通とはちょっと異なる意味を持つ長野の方言「ぼける」。長野県にゆかりがない人からすると、言われたらちょっとビックリしてしまいますよね。

地域によってそれぞれ違いがある方言って本当に興味深い! 皆さんの住んでいるエリアはいかがですか? こうした独特な方言があるという方は、ぜひ教えてくださいね!

執筆:鷺ノ宮やよい
Photo:(c)Pouch