ひっきりなしに届くメール、鳴り止まないSNSの通知、ぼーっと眺めていたらついつい時間を浪費してしまうテレビ番組……。

あ〜! 日常と離れてゆっくりしたいよ〜!

猛烈にデジタルデトックスをしたい私はある日、名古屋・伏見に「ランプライトブックスホテル名古屋」というホテルがあることを知りました。

その名の通り、ブックカフェとホテルが融合した空間で、本屋に泊まるような体験ができるとのこと。

ということで今回は、ランプライトブックスホテル名古屋に宿泊して本づくしな1泊2日を過ごしてみることにしました!

【日常を引き離してくれる夢の空間】

ランプライトブックスホテル名古屋には、旅とミステリーにちなんだ本がメインで置かれているそう。

エントランスを抜けると、オシャレな本のオブジェと壁いっぱいの本が迎えてくれます。

置いてある本のラインナップをよ〜く見てみると、旅にちなんだ本や写真集がたくさんありました。

旅の本はビジュアルを楽しむような比較的ライトな本が多いので、「どの本の世界に旅行しようかな」と期待がムクムクと膨らみますよね。

フロントでチェックインをし、ほかにどんな本があるか散策してみることに。

ホテルの奥にはミステリーが壁一面にあり、本の表紙を見るだけで、まるで異世界に飛び込んだかのようなワクワクを感じられました。

日本のミステリー作品はもちろん、海外ミステリーがずらっと並ぶコーナーも。

これはマニアにはたまらんやつ……!

ホテルに入ってまだ数分しか経ってないのに、すでに日常を忘れて、どの本の世界に飛び込もうか考えるのに夢中になっていました。

旅やミステリー以外には、世界文学本にまつわる本があるコーナーも。

お子さんや活字が苦手な方も楽しめる絵本もあるので、誰と来ても本の世界を楽しむことができそうです!

さらには、読みたい本があったらその場で読むことが可能。読書スペースは四方を本に囲まれていて、落ち着いた時間が流れていました!

無料Wi-Fiも完備されているので、仕事をすることもできます。

【本を読むために作られたお部屋】

1回2冊まで、何回でも好きなだけ本をお部屋に持ち込めるそうなので、ぐるっと探検したところで、読みたい本をセレクト!

旅雑誌と世界文学にちなんだ文庫本を持っていくことにしました。

今回のお部屋は、贅沢なモデレートダブル。

窓際には名古屋の景色を楽しみながら読書ができるように、ゆったり座れるオットマンと肘掛け付きのソファと、手元を照らすリーディングライトがありました。

あれ!? お部屋にも本がありました!

ダブルベッドにダイブして寝転んだり、夜景を楽しみながら窓際で本を読んだり、思うがままに過ごします。

客室は過度な装飾や設備がなくシンプルなので、何にも邪魔されずに旅雑誌の写真に想いを馳せたり、小説の主人公になりきることができました。

ページをめくればめくるほど、私の頭の中から仕事やプライベートのことが消えてなくなり、本の世界に引きずり込まれます。

【読書の相棒! 片手で食べられるバーガー】

本の世界に夢中になること数時間、お腹の虫が鳴き始めました……。

そこで1階の「ランプライトブックスカフェ」に行ってみると、本を読みながら片手で食べられるバーガーがあるとのこと!

さっそく、あんこ&クリームチーズのバーガーを注文。

今度は、軽食と一緒に読む本を選んで、夜遅くまで本の世界に浸るぞ〜!

手のひらサイズのバーガーは、ページをめくる邪魔にならないし、やさしい味に夢中になって口に運ぶ手が止まりません。

宿泊をしなくても、ブックカフェとしての利用も可能なので、今度はお仕事帰りにふらっと寄ってみようかな?

ちなみに、今回の宿泊で出会った「ほんやのねこ」のファンタジーな世界観に魅了されて、「また読みたい!」と思ったのですが、ホテルにある本はその場で購入することも可能とのこと。

ホテルでの思い出がたっぷり詰まった本は、いつも以上に大切にしたくなります。

【本は世界を彩ってくれる】

ホテルの居心地の良さやおいしい食事、そして本の世界に浸ることで「夢中になる」という感覚を久しぶりに覚えた今回の滞在。

いつも周りにアンテナを張っていたけれど、本と2人っきりで過ごす時間は、また日常に彩りを加えてくれます。

ホテルからチェックアウトしたあとの街の風景は、いつもより明るく見え、また立ち止まりたくなったときや自分を見つめたいときに帰ってきたくなるホテルでした。

取材協力:ランプライトブックスホテル名古屋
執筆:白居雪
Photo:(c)Pouch