道に迷ったふたりの紳士がたどり着いたのは、西洋料理店「山猫軒」

「君、ちょうどいい。ここはこれでなかなか開けてるんだ。入ろうじゃないか」
「おや、こんなとこにおかしいね。しかしとにかく何か食事ができるんだろう」

そんな会話を交わしながら、お店に足を踏み入れると……?

こちらは宮沢賢治の代表作『注文の多い料理店』のあらすじなのですが、現在フェリシモミュージアム部で販売中のボディクリームを使うとこの紳士の気分を味わえちゃうようなんです。

【まさかの商品です】

それでは、『注文の多い料理店』の続きへとまいりましょう。

おなかを空かせたふたりの紳士は、店の中をズンズン進みますが、道中には「髪をきちんとして、はきものの泥どろを落してください」、「尖ったものはみんなここに置いてください」だの、「壺のなかのクリームを顔や手足にすっかり塗ってください」だの書かれていて、どうも様子がおかしい……。

壺の中に入っていたのは牛乳のクリームでした。そして今回ご紹介するフェリシモミュージアム部のボディクリームは、まさしくこの牛乳クリームをモチーフにしているというのです。

商品名はずばり「思わず食べたくなっちゃう『山猫軒』のボディークリーム」……いやいや、それはアカンのでは!!!!!

【商品に込められたメッセージ】

ストーリーをご存じの方、そして勘のいい方はお気づきでしょうが、紳士たちは食べる側ではなく “食べられる側” 。すなわち、牛乳クリームは味付けだったのです。

アレをモチーフにするだなんて……さすがフェリシモ、いつも以上に攻めてます

宮沢賢治は本作を通じて「人間が食物連鎖の頂点にいるという奢り」を伝えているようにも感じられますが、ミュージアム部noteによると、ボディクリームが生まれた背景には

「もしもこのクリームが現実にあったら、ふたりの紳士たちになりきれる=賢治の伝えたかった思いを、物理的に味わうことができるのでは……!?」

という想いがあるみたい。

パッケージには、紳士を食べようと待ち構える山猫の親分をデザインしています。うるおい成分がたっぷり入った大容量のボディークリームはこれからの季節に活躍してくれること間違いなし♪

お値段は税込み2970円です。ジョークがわかるあの人へのプレゼントにもオススメ!

【こんなアクセサリーもあるんです】

フェリシモミュージアム部では、冬が舞台の物語に着想を得た「冬のおはなしが耳もとでささやく 文学作品イメージイヤアクセサリー」も販売中。

パーツが耳もとで小さな音を奏で、視覚だけでなく聴覚からも物語の世界にいざなってくれます。

物語のラインナップは、新美南吉著『手袋を買いに』、芥川龍之介著『蜜柑』、小泉八雲著・田部隆次訳『雪女』の3作品。文学の世界に没入したい人はこちらもぜひ。

参照元:プレスリリース、フェリシモ[ボディークリーム][イヤアクセサリー]フェリシモミュージアム部
執筆:田端あんじ (c)Pouch

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