台湾旅行での楽しみのひとつが、食べ歩き! 特に屋台がずらっと並ぶ夜市を歩いていると、現地の熱気を感じてワクワクするんですよね。

このシリーズ記事では、台湾在住の筆者が夜市でぜひおすすめしたい屋台グルメを、最新の取材情報を元に詳しく紹介していきます。

今回は、夜市でいただく「小籠包」。台北にある夜市「延三夜市(イエンサンイエシー)」の、地元民がひっきりなしに訪れる人気店で味わってみました♪

【夜市の小籠包って?】

台湾の定番グルメともいえる「小籠包(シャオロンバオ)」。薄い小麦粉の皮で豚肉などを包み、セイロで蒸した食べ物です。

日本にもある「鼎泰豊(ディンタイフォン)」など有名レストランの小籠包は、皮が薄くて肉汁たっぷりでと~ってもおいしいのですが、10個入りで250元(日本円で約1075円)前後と、“ちょっぴり贅沢をしたいときにいただくグルメ” というイメージです。

そんな小籠包をもっと手軽に味わうなら夜市がおすすめ。皮が少し厚めだったり、盛り付けが簡単だったりしますが、レストランの半額以下とリーズナブルなんですよ♪

【延三夜市の人気店「保記小籠包」】

ご紹介する、台北・延三夜市で地元民に親しまれている人気店「保記小籠包(バオジーシャオロンバオ)」

店頭の調理スペースでは積みあがったセイロからもくもくと湯気が上がっていて、ますます小籠包への期待が高まります……!

同店はテイクアウトもできますが、店内には簡単なイートインスペースもあります。
まずは席を探して着席し、お店の方に口頭で注文します。言語が通じるか心配……と思われるかもしれませんが、テーブルには日本語訳付きメニューがあるので安心♪

食べたいメニューを紙に書いたり、指を差したりして、注文しましょう! お会計は食後です。

【小籠包のお味は?】

小籠包は、8個80元(日本円で約345円)とリーズナブル。セイロで蒸した小籠包を、平皿にパパッと並べて提供してくれます。

さっそくパクっといきたいところですが、熱々の肉汁が飛び出す可能性があるので要注意!

まずはレンゲの上で皮をちょっとやぶって、豚肉の旨味とほのかな甘みを感じる肉汁を存分に味わってから頬張るのがおすすめ。

そして、ふぅ~っと少し冷ましてからひと口で食べると、もっちりした皮の中に豚肉餡がぎっしり詰められていて弾力がスゴイ!

タレがなくても問題ないくらい塩気がしっかりありますし、豚肉餡から旨味をダイレクトに感じるワイルドな小籠包です。

そしてテーブルにはおすすめの食べ方が書かれていたので試してみたのですが、

黒酢→さっぱり爽やか
豆板醤→ピリッとスパイシー

と、味変を楽しめましたよ♪

【延三夜市でバイクの滝を眺める】

延三夜市の最寄り駅は「バイクの滝」が見られることでも知られる台北MRT大橋頭駅。たくさんのバイクが走る大通りの横から夜市が広がります。

また、台北の人気観光スポット「迪化街(ディーフアジエ)」も徒歩圏内です。

道路に沿って屋台がまばらに並んでいて、夜市らしい賑やかな雰囲気はあまり感じないものの、地元の方がバイクでささ~っと立ち寄って、夜ご飯を食べたりテイクアウトする “リアルな台湾の様子” を垣間見ることができます。

観光スポットというよりも、台湾の普段の日常生活をのぞいてみたい方におすすめの夜市です。ぜひ、立ち寄って夜市の小籠包を味わってみてください♪

■今回紹介した店舗の情報

店名:保記小籠包
住所:台北市大同區延平北路三段3號
営業時間:15:00~22:00(土曜日は24:00まで)
定休日:月曜日

※日本円への換算は、2023年3月現在のものです

参考リンク:保記小籠包(Facebook)
撮影・執筆:Yui Imai
Photo:(c)Pouch