日本の探偵小説界に大きな影響を与えた作家・江戸川乱歩。その世界観を丸ごと味わえる「ラーメンどんぶり」がフェリシモミュージアム部から誕生しました。

……と、ここで「なぜラーメンどんぶり!?」と思った人もいることでしょう。

実は、江戸川乱歩は作家になる前に「ラーメン屋台の店主」をしていたという意外な逸話があるんです!

【発想が天才すぎない?】

乱歩は自らつづった「自分史」にさまざまな職業を経験してきた過去を記しています。

ラーメン屋台の店主、タイプライターの販売員、企業社内報の書記、古本屋の経営……。そうした彩り豊かな職歴を知った、フェリシモミュージアム部のプランナーは

「魅力的な作品を世に生みだした文豪の人生を、丸ごと味わえるアイテムが欲しい。(できればラーメンも一緒に)」

と思いついたのだとか! いやはや、毎度のことながら、ものすごい発想力です。

【作品にまつわるモチーフをデザイン】

商品化にいたった「江戸川乱歩の世界観で彩る 染付風デザインのラーメンどんぶり」は全3タイプ。

「短編小説」「明智小五郎登場作品」「長編・未完の小説」の3カテゴリに分けて、1つにつき3種類ずつデザインをラインナップしています。

「短編小説」には、乱歩の代表作『人間椅子』『押絵と旅する男』『日記帳』をセレクト。

「明智小五郎登場作品」には『心理試験』『怪人二十面相』『化人幻戯』、「長編・未完の小説」には『パノラマ島綺譚』『孤島の鬼』『陰獣』が選ばれており、どんぶりの側面に各作品を象徴するデザインが描かれています。

【こだわりがすごすぎる】

私としては、この時点で十分こだわっていると思うのですが……フェリシモミュージアム部のこだわりは尋常ではない!

どんぶりの底面には、一時期使用した変名が「小松龍之介」にちなんで龍と松が描かれているほか、乱歩作品にまつわるモチーフをデザイン。

さらにどんぶりの内側のふちには、乱歩がこれまで経験してきた職業やエピソードを描いているんです。

そして、すべてのどんぶりの意匠は、乱歩が最初に筆名候補にあげていた「江戸川藍峯(らんぽう)」に着想を得た、藍色の染付風デザインに仕上げています。

正直、こんなにこだわりが詰まりまくったどんぶりを見たことないよおおお!

【プレゼントにもどうぞ】

いつも以上にフェリシモの本気を感じるラーメンどんぶり。

お値段は税込み2530円。毎月1種類ずつ届く仕組みですが、1回だけの注文も可能です。

高級感ある箱に入っているのでプレゼントにもピッタリ♪ 器のデザイン説明書も添えられているので、こだわりに驚嘆しつつ、乱歩の作品世界をお楽しみください。

参照元:フェリシモフェリシモミュージアム部プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch