乾燥が気になる寒い季節に手放せない加湿器。「すでに毎日稼働中!」という人も多いかもしれません。

今回ご紹介するのは、この機会に知っておきたい「加湿器に関する豆知識」です。

使用時期はいつからいつまで?使用中・使用後の注意点は?選び方のポイントってあるの?……意外と知らない加湿器について、より理解を深めてみませんか。

【適切な使用時期はあるの?】

冷房による乾燥や花粉対策など、実は1年中使える加湿器。加湿器などを販売する美容機器メーカーAreti.によると、一般的な使用開始時期は「寒さを感じるようになったタイミング」なんだそう。

寒くなると大気中の水分が減って、室内が乾燥し、口や鼻などの粘膜も乾きやすくなります。さらに、エアコンで室温を上げると、湿度が下がって乾燥が進んでしまうことも……。

暖房を使用しなくても快適に過ごせるようになったら、加湿器の出番は終了です。分解できるパーツを外して、つけ置き洗いや水洗いをしてから片付けましょう。

【使用中・使用後の注意点】

加湿器を使用する上で最も注意したいのは「カビ」!

湿ったパーツはカビの温床になりやすいので、フィルターやタンクは定期的に清掃して乾燥させること。複雑な形状のタンクの場合、ぬめりやピンクカビが発生しやすいです。

また、湿度が60%以上になるとカビが繁殖しやすくなるため、「過加湿」にも注意しましょう。気をつけたいポイントは次の2つ!

・室内の広さに合った加湿器を選ぶ
・エアコンと併用する際は風の通り道に水蒸気があがるように設置する

【加湿器の選び方を教えて!】

さて、ここからは「加湿器の選び方」についてチェックしていきましょう。「加湿器」と言っても加湿方法はさまざま。加湿器の主なタイプと、選ぶときに確認したいメリット・デメリットはこちらです。

①ヒーターで水を沸騰し水蒸気を発生させる「スチーム式加湿器」
メリット:菌が繁殖しにくい・室温を上げる効果もある・スピーディに加湿できる
デメリット:電気代が高くなる・吹き出し口の火傷に注意・加湿で時間がかかる

②超音波でミストを発生「超音波式加湿器」
メリット:本体が熱くならない・狭い空間にも設置しやすい・電気代が安い
デメリット:手入れ不足だとミストに雑菌が混ざる・室内に白い跡※が残りやすい・過加湿に注意

③風×水で水分を気化「気化式加湿器」
メリット:広範囲の加湿が可能・本体が熱くならない・電気代が安い
デメリット:フィルターの手入れを怠るとカビが生えやすい・室内の温度が下がりやすい・加湿に時間がかかる

④温風×水で水分を気化「ハイブリット式加湿器 加熱気化式」
メリット:スピーディに加湿できる・火傷の心配が少ない・室内の温度が下がりにくい
デメリット:電気代が高くなる・本体価格も高め・フィルターの手入れを怠るとカビが生えやすい

⑤加熱した水を超音波でミストに「ハイブリット式加湿器 加熱超音波式」
メリット:雑菌が繁殖しにくい・静音性が高い・狭い空間にも設置しやすい
デメリット:電気代が高くなる・結露が生じやすい・室内に白い跡※が残りやすい

※白い跡=カルキやミネラル

【湿度が10%上がると体感温度は1℃上がる】

美容機器メーカーAreti.によれば、こまめな手入れが苦手な人におすすめなのは「スチーム式加湿器」。パワフルに加湿する上にお手入れが簡単なんですって♪

「超音波式加湿器」と「気化式加湿器」は、ヒーターを使用しないぶん電気代は安く済むけど、寒く感じることも。室温を下げずに加湿したいなら「スチーム式加湿器」や「ハイブリッド式加湿器」がおすすめ、とのことです。

ちなみに、エアコンをフル稼働させてもなかなか温かくならない原因のひとつに「空気の乾燥」があるそう。湿度が10%上がると体感温度も1℃上がると言われているんです。

加湿器と併用すれば「乾燥問題」はクリア。電気代節約にもなるなら、知っておいて損はないですよ〜!

参照元:プレスリリース(1)(2)(3)楽天
執筆:田端あんじ (c)Pouch