寒い季節に台湾でよく食べられている薬膳鍋「薑母鴨(以下、ジャンムーヤー)」

街で見かける専門店では地元の人が鍋を囲みながらワイワイ盛り上がっていて、ローカル感たっぷりです。気になってはいたものの、難易度が高そうでなかなか足を踏み入れずにいたんです……。

しかしこのたび、台湾人の友人を連れて、いざ現地で有名なチェーン店へ行ってきました! 注文方法などをレクチャーしてもらいながら食べてきたので、その全貌をお伝えしますっ。

【全国規模のチェーン店へ】

「ジャンムーヤー」とは、アヒル肉などの具材を生姜とお酒、漢方が入ったスープで煮込んだ薬膳鍋のこと。お酒をたっぷり使って作られるので、食べたあとは運転しちゃダメなんだそう。

私たちが食べに訪れたのは、全国規模のチェーン店「霸味薑母鴨(バーウェイジャンムーヤー)」の民生西店。この店舗は台北の「寧夏夜市(ニンシアイエシー)」に近く、アクセスが便利なんです。

店内にずらりと並ぶテーブルには、それぞれカセットコンロが置かれています。

【どうやって注文するの?】

店頭で人数を伝えたら、記入式のメニュー表がもらえるので案内された席で記入しましょう。

・注文方法

メニュー表の横には「3人で1鍋食べても少なくはない、5人で2鍋がちょうどいい」と書いてあったので、今回は2人で1つのお鍋を注文してみることに。

鍋のベースとなる、アヒル肉とスープの「ジャンムーヤー(薑母鴨)」は必ず注文します。ここへ、さらに野菜やお肉などの具材をお好みで追加していきましょう。

台湾人の友人におすすめを聞いてみたところ、「キャベツやキノコ類はスープに旨味が出るからおすすめ! あとは自分の食べたいものを選ぶのがいいよ~」とのことでした。

最終的に私たちは、

・ジャンムーヤー(薑母鴨)300元
・アヒルの腱(鴨腱)70元
・ヒラタケ(秀珍菇)70元
・湯葉(鮮豆皮)70元
・キャベツ(高麗菜)70元

で注文!  合計580元(約2726円)でした。

記入したら店員さんに渡して、鍋のできあがりを待ちます。その間にお箸やお椀、おたまなどを取りに行って準備しておきましょう。

ちなみにビールやジュースなどのドリンクは、冷蔵庫から好きなものを持ってくるスタイル。最後にまとめて会計します。

【壺が出てきた!?】

しばらくすると運ばれてきたのは、「キャベツ」と「アヒルの腱」。これは自分で鍋に入れるみたい。

そしてお待ちかねの鍋が登場!……って、これ壺だよね!?(笑)

壺のような鍋の中をのぞいてみると、「アヒル肉」「ヒラタケ」「湯葉」がすでに入っていてグツグツと煮えています。

そこにへ「キャベツ」と「アヒルの腱」を、自分の好きなタイミングで入れながら煮込んでいくんですって。

【身体がポカポカあたたまる♡】

いい感じに煮込んだところで、さっそくいただきますっ。

スープは生姜と胡椒がピリッと刺激しつつ、ほんのりと感じる漢方の味に具材の旨味が溶け出していて、コクがすごいっ。飲むたびに身体がポカポカあたたまってきます♡

アヒル肉は骨があってちょっと食べにくかったのですが、弾力があってジューシー。

ちなみに店員さん曰く、食べている間も火をつけたまま煮込んでおくと、アヒル肉がどんどんやわらかくなってもっとおいしくなるそうですよ。

この量を2人で食べたらお腹いっぱい。もし3人で1鍋を食べるなら、具材をあと2~3種類追加したり、「ソーメン(麺線)」を入れたりするのがよいかもしれません。

お店のシステムさえわかれば、決して注文は難しくないと思います。ただしチェーン店とはいえ座席に限りがあるので、予約をした方がよいとのことですよ。

気になった方は、ぜひ挑戦してみてくださいね!

※日本円への換算は、2024年3月現在の情報です。

■今回紹介した店舗の情報

店名:霸味薑母鴨 民生西店(Facebook)
住所:台北市大同區民生西路234號(Googleマップ)
営業時間:16:30~1:00
定休日:なし

撮影・執筆:Yui Imai
Photo:(c)Pouch