小学生だった当時、学校の図書館で出会った『わかったさん』シリーズ。新作が出るたびに手にとっては、夢中になって読みふけっていたっけ……。

この秋、そんな『わかったさん』シリーズから33年ぶりの新刊(!!)が登場するのだそう。SNSでもさっそく話題になっており、かつての読者たちが喜びを爆発させているようなんです。

【わかったさんシリーズとは】

原案・寺村輝夫さん×作絵・永井郁子さんのタッグにより制作されてきた『わかったさん』シリーズ。

「わかった、わかった」が口ぐせのクリーニング屋さんであるわかったさんは、配達に出かけるたびなぜか不思議な世界へと迷い込み、その世界の住人と一緒にお菓子をつくることになります。

力持ちのゾウとシュークリームをつくったり、クマのおばさんにアップルパイのつくりかたを教わったり。かと思えば、スパイ映画ばりの逃走劇を繰り広げたりと、そこそこ過激なお話も多かったっけ(笑)。巻末にある “お菓子のレシピ” も楽しみのひとつでした。

1987年発売『わかったさんのクッキー』から1991年発売『わかったさんのマドレーヌ』まで全10巻あり、シリーズ累計450万部を超えるベストセラーとなっています。

【新作はどんなお話?】

そんな『わかったさん』シリーズの最終刊行から33年経った2024年、作絵を担当する永井さんが寺村さんが構築してきた世界観ごと受けつぎ、新たに『わかったさんのあたらしいおかし』シリーズとして始動することになったのです!

記念すべき第1巻のタイトルは『わかったさんのスイートポテト』(あかね書房 税込み1320円)です。

クリーニング屋の配達中、カナおばさんに頼まれてサツマイモほりを手伝ったわかったさんですが……ふと気がついたらファンタジーの世界へトリップしてた!?

子どものころに読んだ『わかったさん』の世界観はそのまま、胸躍る大冒険が繰り広げられているようです。お子さんがいる人はもちろん、子どもがいなくても、童心に帰って読みたくなっちゃいますよね♪

【なぜかアレがトレンド入り!?】

昭和から平成にかけて子どもたちを夢中にさせた『わかったさん』シリーズ。待望の新作発売のニュースを受けて、Twitter(現X)には喜びの声が続々届いています。

そのいっぽうで、なぜか、わかったさんではなく「こまったさん」がトレンド入り

『こまったさん』とは、寺村輝夫さん×岡本颯子さんによる人気お料理童話シリーズ。タイトルが似ているため混同してしまうのですが、わかったさんはお菓子、こまったさんは料理をテーマにしています。

新シリーズ発売を機に、いっそ両方読むのもアリかも!? 秋の夜長の読書タイムにも打ってつけかもしれません。

参照元:あかね書房Amazon楽天市場プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch