「福島原発事故」の記事まとめ

東日本大震災時、福島原発の事故拡大を防ぐために現場に残った人々がいた…映画『Fukushima 50』は震災を忘れないために作られた作品です

【最新公開シネマ批評】
映画ライター斎藤香が現在公開中の映画のなかから、オススメ作品をひとつ厳選して、ネタバレありの本音レビューをします。

今回ピックアップするのは映画『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』(2020年3月6日公開)です。東日本大震災で起こった福島第一原子力発電所の事故。放射能を食い止めようと必死に立ち向かった福島第一原発の吉田所長はじめスタッフたちの事実をベースにした物語は、3.11の大震災を忘れないためにも観ておきたい作品です。

ちなみにタイトルの「Fukushima 50」というのは、暴走する原発に立ち向かった人々を海外メディアがそう称えて付けたことに由来しています。では物語から。

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福島原発事故の関係者が総出演する原発ドキュメンタリー映画「無知の知」が気になる

「東日本大震災から約3年の月日が経った。だが私は、何が正しいのか、何もわからずにいる」

本日ご紹介するのは、11月1日から東京・ポレポレ東中野ほかで公開されているドキュメンタリー映画、「無知の知」。

原発事故後、原発そのものに疑問を持ったという石田朝也監督が、福島の人々や震災当時の内閣関係者、原子力工学者や太陽光発電関係者など、様々な人々にインタビューを決行。それらすべてを記録した、注目の作品です。

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動画で振り返る東日本大震災「世界が伝えた3.11」

今年もやってきた、3月11日。あの未曾有の災害、東日本大震災から、本日で3年が経過したことになります。

あんなに怖い思いをして、あんなに胸を痛めていたのにも関わらず、日々の生活の中で薄れていく記憶。でも決してあの日を、忘れてはならない。風化させてはいけないと、毎年この日が来るたびに、強く強く思うのです。

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【原発事故もうすぐ3年】旧警戒区域で動物たちと暮らす男性のドキュメンタリー『原発20キロ圏内に生きる男 続編』が公開

もうすぐ3月11日、東日本大震災発生から3年が経過することになります。そして、あの福島原発事故からも。

これほど月日が経っても、未だ震災の爪跡は根深く、こと原発事故にいたっては、その解決まで途方もない時間が要されているというのが現実です。

本日ご紹介するのはメディアカンパニー『VICE JAPAN』が制作したドキュメント映像、原発20キロ圏内に生きる男 続編

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作者自ら作業員に志願! 話題の新人賞大賞・福島第一原発ルポ漫画「いちえふ」を読んでみた

2011年に起きた福島原発事故から、早2年半。テレビやインターネット、週刊誌など多くのメディアが伝える原発事故の様相はそれはそれは様々で、一体なにが真実なのか測りかねる、という方も多いのではないでしょうか。

真実というものは、自分の目で見て触れることでしか掴むことはできません。本日ご紹介するのは、それを実際にやってのけてしまった方による渾身のルポ漫画、いちえふ 福島第一原子力発電所案内記です。

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震災から2年、まだ村に帰れない…ドキュメンタリー『飯舘村 放射能と帰村』が語る真実【最新シネマ批評】

【映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します】

今回ピックアップするのは、5月4日公開のドキュメンタリー『飯舘村 放射能と帰村』。飯舘村とは、福島第一原子力発電所事故により、全村避難とされた村です。原発から30キロ以上も離れているのに、風向きや降雪、降雨の影響で、大量の放射能が村に降り注ぎ、飯舘村の人々も故郷を追われる羽目になりました。土井敏邦監督は、故郷を追われた飯舘村の人々に密着取材。

事故から1カ月も遅れて政府から計画的避難区域とされたことで、人々が負った精神的な傷、今なお消えない不安、政府への怒りをインタビューと映像とともに浮彫りにしていきます。

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