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1月18日から開始していた全日空（ANA）の新CMについて、「人種差別である」との苦情が寄せられたことから放映が取りやめになった件。ニュースなどですでにご存じの皆さんも多いはず。

このCMは、パイロットの制服を着た俳優の西島秀俊さんとお笑いタレントのバカリズムさんが英語で会話しながら、3月30日からスタートする羽田空港国際便の増便をアピールするというもの。CMの最後に金髪のかつらとつけ鼻で外国人に変装したバカリズムさんが登場するのですが、これが非常にステレオタイプな西洋人の描き方だとしてソーシャルメディアを中心に外国人から批判の声があがったということです。

この騒動、本当に差別的なんでしょうか？　それとも過剰に反応しすぎなだけ？　外国の人たちはどう思うのか、実際のところを聞いてみたい！

ということで、今回はこのニュースを伝えていた海外サイト「TAXI」に書き込まれた外国の人たちのコメントをご紹介したいと思います。

・差別的じゃないでしょ。もうちょっとユーモアのセンスを持たなきゃ。
・僕はこのCM、好きだよ。アメリカのコメディ映画でも、カメラで写真を撮りまくってたりカタコト英語だったりの日本人はよく出てくるのにね。それは差別じゃないの？
・過剰反応しすぎ
・（CMのは）キレイな鼻だよね。差別主義者ならグロテスクで醜く描くはずだけど、この鼻からは羨望や賞賛が感じられるよ
・人類からすごい速度でユーモアのセンスが失われている。誰かの繊細な感性を傷つけるリスクを考えると、もう何も言えなくなってしまうね
・金髪はいいけど、誇張した鼻はやりすぎでは
・「西洋人が」って書いてるけど、リンクも貼っていないし詳細がわからない。批判してる人たちってどこの誰？　ここにいる人たちは自分も含めてみんな差別的じゃないって言ってるけど

全部で52あったコメントをざっと見たところ、ほぼすべての人が「差別的に思えない」とのコメントを寄せていました。このCMの西洋人の描き方はユーモアの範ちゅうである、また、アメリカ人も外国の人たちをよくステレオタイプで描いているのでお互い様だ、というような意見が大半でした。

苦情があったのはたしかなのでしょうが、いったい何件ぐらいあったのでしょうか？　この件に関するニュースを探しても報じているものはありませんでした。CMは中止になりましたが、そこまで不快感を感じない外国人も多いように思われます。皆さんはこの騒動、どんなふうに感じますか？

参照：TAXI
（文＝鷺ノ宮やよい）