『食べあるき麻布十番』は、歩きながら食べられる美味しい麻布十番商店街のグルメをご紹介する、ちょっとB級グルメなコーナー。それでも実際に食べて味を徹底レビューするので、味はお墨付き! POUCH編集部の覆面調査隊は、日本で初めてタイヤキを販売したという元祖鯛焼専門店『浪花家総本店』を訪れました。

取材を行ったのは、7月上旬。暑い中タイヤキを食べるのにはちょっと抵抗がありますが、麻布十番の食べ歩きで『浪花家総本店』は、絶対に外せない名店。たいやきを1匹(150円)購入しました。

パリッパリの皮に、しっぽまでぎっしりと詰まった餡。暑くても食べてよかった、と思える逸品です。焦げ目がついた皮は非常に香ばしく、餡は塩加減が絶妙でさっぱりとしています。いくつでも食べられそう……。おいしさの秘密は、材料に対するこだわりと、天然モノだということが挙げられるのでははいでしょうか。天然モノとは、鉄の型でひとつひとつ焼くという昔ながらの一丁焼きで焼き上げられたたいやきのこと。

ちなみに一度に多く焼ける型で焼き上げられたタイヤキは養殖モノと呼ばれています。一丁焼きは効率的ではありませんが、ひとつひとつ焼くと火がよく通り、皮がパリッと焼き上がるのだそうです。明治42年の創業以来、レシピを変えていないというのも、それだけ味に自信があるということなのでしょう。1日に売り上げるたいやきの数は1000匹とか。すごい量です。

店内には喫茶できるスペースがあり、お汁粉やかき氷、あんみつに和三盆のロールケーキ、焼きそばなどが食べられます。食べ歩きもいいけれど、立ち寄ってゆっくり甘味を味わうのもおすすめです。8月20日~22日には『麻布十番納涼まつり』が開催されるので、祭りの日程に合わせて麻布十番に足を運んでみてはいかがでしょう?

<お店の詳細データ>
店名:『浪花家総本店』(なにわやそうほんてん)
住所:東京都港区麻布十番1-8-14
営業時間:11:00~19:00
定休日:火曜・第3水曜

Photo by POUCH