桜、咲きましたね。春はやっぱりピンクですよ。女子にとってはふんわりした可愛いものを身につけたくなる季節です。レースにフリル、フラットシューズにワンピース、思わず「ラブリー(はあと)!」と言いたくなってしまうような……ちょっと待って! ひょっとしてlovely って「愛らしい(=超かわいい)」の意味だと思ってません? 今回はそんな「女子がよく誤解してそうな英語」をまとめてみました。
◯ Lovely (らぶりぃ)
字面から「愛らしい」という意味にとらえがちですが、これは「大変すばらしい」という意味ですので、同義語としてはgreatが近いです。何かを食べて「lovely!」学校でも答えが合ってると先生が「lovely!」などなど。米国では何かを見たり、聞いたりしたときにgreat!が主流ですが、英国ではlovely! (特におばあちゃんに多いです)をよく耳にします。
◯ Gorgeous (ごーじゃす)
これはGの音から「豪華」「華やか」「高価」などの意味を連想しますがそういうわけではありません。「とても美しい」が第一義です。(こんなコラムでも一応、オクスフォード英英辞典で確認したました 笑) そして見た人を喜ばせ、楽しませるような美しさです。まあ、高価なものは見てるだけで楽しいのですが、ジャラジャラ宝石を身につけてることがgorgeousではないのです。よく半裸(または全裸!)のセクシーな女性をgorgeousと形容するのもこういうわけなのです。
◯ Kawaii(かわいい)
……って、それ日本語じゃん! と思った方はお待ちください。日本語の「かわいい」は英語のcute(きゅーと)ですが、日本から輸出された「kawaii」は違ったニュアンスで使われるんですよ。なんか複雑ですが……。
英語でkawaiiというのは、キティちゃんやマイメロディ、二次元キャラの女の子に代表されるような童顔で、目が大きく、やわらかい色を基調する女子向けキャラものの特徴の総称だったりします。I love kawaii things! なんて使い方をしますね。
ですから、普通にKitson(ロス発のセレブに人気のセレクトショップ。2009年に日本進出)で「かわいい」服を見つけても、それが英語の「kawaii」に当てはまるかというと、ちょっとちがうこともある。って話です。うーん、伝わりづらいのでこの話は「海外のオタクの基礎英語」で別に特集しますッ!
(文&英語&イラスト:Maiko Kissaka)
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