乙女のみなさん、映画などに出てきたヒロインがピストルを持っているのを見て、憧れたことはありませんか? もしかしたら、みなさんもピストルを毎日持つ日がやってくるかもしれませんよ。

え、何をバカな! いえいえ、まさか本物ではございませぬ。純白のピストルが一丁。美しい飾り彫りが施され、ところどころに黄金のゴールドが輝いています。上品な見た目と、ちょっぴり危険な香りが混在してとても魅惑的。これ実は、女性のための7つの必需品が入っているという、いわばヒミツの小物入れなのです。

「ディオール001」と名づけられたこの美しい武器は、銃口のフタをあけるとディオールのグロスが入っています。ほかにも、ボディのいたるところに小物が入れられるようになっていて、薬、アンティークヘアピン、秘密情報を入れるUSBスティック、100グラムの純銀製のバーなどが隠されているのです。スタイリッシュなボディからは、こんなに色々入ってるようには見えません!

これは、アムステルダムに拠点を置くデザイナー「Atelier Ted Noten」によって制作されたもので、「女性のための7つの必需品」と題された作品です。男性の目線を通してみた女性を表現しているのだそうです。純銀のバーは女性の魂で、ピストルが身体といったところでしょうか。

ピストル本体はなんと3D印刷によって作られ、素材はナイロン製、そして伝統的な金細工職人による彫刻が施された18カラットの金の飾りが入っています。3D印刷技術と伝統彫刻、未来と過去、ふたつの共存を示しているのだそうです。

デザイナー事務所に問い合わせてみたところ、ピストルの先に付いたリップグロスはディオール製ですが、ディオールとのコラボレーションではないそうです。また、今のところ市販はしておらず、6月開催のデザインマイアミ/バーゼル 2011「Gallery Ornamentum」の開催中に2丁の銃が公開されます。

気になる、もうひとつのピストルは「シャネル001」。シャネルのグロスやアンティークヘアピンのほかに、18金のつまようじ、18金の彫刻が付いた香水ビン、50グラムの金の延べ棒、USB、バイアグラ錠剤が入っているそうです。

見れば見るほどうっとり、ため息が出そうなピストル型小物入れ。好きな男性が座るテーブルの上にでもバーン! と出して、危険な女を演じてみたいものです。アパレルメーカーで市販されるのは時間の問題かも?

(文=ricaco)

参照元:http://www.tednoten.com/http://bit.ly/mq8APv

▼美しすぎるピストル型のヒミツ道具入れ「Dior 001」