「お手」、「伏せ」、「待て」。ペットとして飼われている犬はしばしば、こういった芸が出来るように訓練するものです。今回はその中でも特に精神力と忍耐力を必要とする究極の「待て」をするわんちゃんの動画をご紹介します。

とあるアメリカの家庭。床に仰向けに寝かせられたゴールデンレトリバーは両手に幅10センチメートルほどある骨の形のおやつを置かれ、さらに口にもおやつをくわえさせられます。口にくわえたおやつはジェンガのように縦横と交互に積み上げられ、最終的には20センチメートルほどの高さになりました。

飼い主がどうしてこのようなことをやらせようと思ったのかは謎ですが、おやつを口にくわえながらも犬さんは必死で「待て」を続けます。積み上げは非常に淡々と行われ、成功しても犬さんは大して褒められていません。しかし積み上げをして遊んでいるのは実は大好きな飼い主の彼氏。吼えるわけにもいかず、目をつぶってみたりしてじっと耐えています。

また、彼氏の積み上げ行為は口にくわえさせるもののほかに、正面を向いた犬さんの鼻の上に積み上げるというものもあります。そちらの動画では犬さんの表情はもはや無の境地。飼い主と彼氏の期待にこたえようとするあまり犬さんの表情からは必死さが、ひしひしと伝わってきます。

この動画をみた視聴者からは「かわいい~~! おりこうさんですね」といった賞賛のほかに「こんなことをするなんて犬がかわいそう、虐待だ」と批判するものや「犬が飼い主を喜ばせたいからやっているだけ。虐待なんかじゃないわ」と彼氏の積み上げ行為を擁護する声も上がっています。

究極の「待て」をした犬さんが芸のあと、ちゃんとおやつをもらえていますようにと願わずにいられませんね。

(文=みあざきぱなま)

参照元: youtube(http://p.tl/PVmQ)、(http://p.tl/gPv4

▼ぶにいぃぃぃ~。おやつの重みで犬さんの顔がだんだん下がっていきます。

▼積みあがりましたが、何か!? といった犬さんの表情。