【第33回 深い仲になる前に確認しておきたい2つのキーワードとは!?】
「金銭感覚も趣味も価値観も全て同じ!」という相手に出会える可能性なんて、本当に微々たるものです。ましてや、何もかも同じ相手と結ばれたからといって、それが幸せとは限らないですよね。私の周囲にも、彼氏はウィスキー派だけどカノジョはビール党というカップルがいますが、それなりにうまくいっている様子です。
但し、「この部分だけはなるべく合う人を選んだほうがいい」という項目もいくつかあります。例えば睡眠時間。理想的な睡眠時間は6時間がいいだの7時間がいいだの様々な説がありますが、実際には3~4時間の睡眠で平気な人もいれば、8時間寝てもまだ眠いという人もいますよね。
シングルの状態の時なら他者を気にすることはありませんが、睡眠時間に差がある男女が付き合いだすと、けっこう大変なものです。「休日は、早起きして遠出デートしたいのに、パートナーは昼過ぎにならないと起きてこない」「夜遊びしたいのに、パートナーが小学生のようにさっさと寝てしまう」などの理由から、破局に陥るケースもあります。私も、朝方3~4時まで起きているのが当たり前という男性宅で、ギリギリまで睡魔と闘ってはみたものの、結局は寝落ちしてしまい、気まずいムードになったことがありました。
部屋が片付いているか否か、という部分も重要です。これは決して、部屋が散らかっている人が悪いという意味ではありません。整理整頓しすぎた部屋だと落ち着かない人もいるでしょうし、散らかっていても気にならない人も存在します。
私自身は、独居房のように何もない殺風景な空間を好むのですが、遊びに行った男性宅が散らかっていると、なんとなく落ち着かないものです。これが、ある程度深い仲になり、勝手に片付けようものなら一大事。こちら側としては、「あなたのために」などと偽善者ぶった気持ちは微塵もなく、むしろ自分の居心地のためなのですが、散らかった部屋を好む人にとっては許しがたい行為であるとのこと。
そうなると、居心地の悪い彼の家からは段々足が遠のき、結局恋は成就せず、という結果になってしまいます。逆に、独居房である殺風景な我が家に招いた際も、あまりにも自然に物を散らかしていくものですから、「2度と呼ぶか!」という気持ちになってしまうのです。おそらく相手のほうも、「勝手に片付けやがって!」「細かいオンナめ!」という気分になっていることでしょう。
「睡眠時間も部屋の片付けも、相手に合わせる」という強い想いがあれば良いのですが、これまでの習慣を変えるというのはなかなか難しいもので、無理に合わせようとすると、それがストレスになって、別の部分で不協和音が生じてしまうこともあります。深い仲になる手前の早い段階で、相手の睡眠時間と部屋の片付け具合を確認しておいたほうがベターでしょう。
(恋愛コラムニスト=菊池 美佳子)
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