稲妻の閃光が走る数枚の写真。一見すると、ただそれだけにしか見えません。しかし写真の合わさった中央部分をよく見ると、そこにはなんと、1匹のウサギがいるではありませんか。
このコラージュ作品を製作したのは、サンフランシスコ在住のアーティスト、カサンドラ・C・ジョーンズ氏。作品づくりのために世界中のありとあらゆる写真を大量に収集し、それらを組み合わせて、彼女は世界にひとつしかない非常にユニークなコラージュを生みだすのです。
彼女の作品は、静止画およびデジタル芸術を含む独自のスタイル。ひとつのモチーフを幾重にも組み合わせたり、共通のパターンをつなぎ合わせたりしながら、アニメーション、デジタルコラージュ、さらには部屋の壁紙など多岐に渡って作品づくりをしています。
今回紹介する稲妻の断片を組み合わせてできたウサギは、ジョーンズ氏の代表作ともいえる作品。そのため、あらゆる場で発表されているようですが、タイトルは未だにつけられていないままなのだそう。
このウサギのコラージュ数種を組み合わせて作られた、パラパラマンガのようなアニメーションは、短くて無音でありながらもなぜだか人を惹きつける、とても魅力的な作品です。アニメーションは、4パターンのコラージュを繰り返し映しているだけという単純なものですが、なんだか可愛い。ジョーンズ氏のセンスの良さと目のつけどころに、脱帽です。
(文=田端あんじ)
参考元:thisiscolossal.com(http://goo.gl/RpOBj )
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