『天空の城ラピュタ』は、日本が誇るアニメーション作家・宮崎駿監督の代表作のひとつで、日本アニメ史上に残る不朽の名作です。皆さんもきっと、一度はご覧になったことがあるでしょう。

不思議な形の乗り物で縦横無尽に空を駆け巡る登場人物たちの姿を目の当たりにして、『ラピュタ』の持つ独特の世界観に憧れた方も数多くいることと思います。宮崎アニメの中にしか存在しないはずの、魅惑的な乗り物の数々。なんと、それを現実にした日本人がいたのです。

その人の名は、角田和彦さん。宮城県に住むお医者様だというこの方は、幼いころから抱いていた空を飛びたいという夢を、大人になるまで持ち続けていたそう。グライダー、小型ラジコン飛行機、あらゆる飛行物体に関わってきた角田さんは、ついにあの乗り物のラジコン化実現へと行き着いたのでした。

あの乗り物、とは『フラップター』のこと。「宮崎アニメに出てくるメカフェチ」という方もそうでない方も、『フラップター』という乗り物を覚えている方は多いと思います。『ラピュタ』に登場するこのメカを使用するのは、50歳の女傑ドーラ率いる空中海賊ドーラ一家。『フラップター』は、「ドーラの亡夫の発明品であった」、という設定です。

物語上の『フラップター』は、人工筋肉の収縮によって四枚の羽根を動かし、浮上し飛行する仕組みになっています。一方角田さんの『フラップター』は人工筋肉ではなく、もちろん電動です。けれど、映画に出てくる本物と同じように、ちゃんと4つの翼を羽ばたかせて飛ぶのだから、その姿はアニメファンにとってはまさに感動もの。

現在は試験飛行の段階にあるという、角田さん作の『フラップター』。「これで遊んでみたい!」と思った方も多いことでしょう。でもきっと、「いつの日か実際に乗ることができたらいいのに!」と思っている方はもっと多いはず。角田さん、どうにかなりませんかね?

(文=田端あんじ)

参考元:youtube.com(http://goo.gl/WPyq5

▼全貌は、こんなかんじ

▼羽を広げると、こんなに長くなる!

▼ちゃんとドクロマークがあります

▼飛んでる!