おそらく、この地球上でもっとも「人」と「自然」にやさしい自転車のフレームが、日本でも発売開始になりました。そのフレームは、竹と麻を主原料に作られており、環境へ配慮しています。また製造に携わっているアフリカ・ザンビアの人々。つまり、この製品が日本で販売されることにより、同国の人々を支援できるのです。

この素晴らしい『ZAMBIKES バンブーフレーム』で組まれた自転車は、実は乗る人にもやさしい作りをしているのです。竹で作られた自転車の知られざる魅力について、お伝えしましょう。

フレームの日本での輸入販売を行っているのは、アライアンス・ファクトリーです。同社は自転車のソーシャルベンチャー「ZAMBIKES(ザンバイクス)」と総代理店契約を結び、2012年1月17日より販売を開始しました。

ZAMBIKESとは、2人のおザンビア人と2人のアメリカ人により設立されたベンチャーです。米国の熟練自転車職人の技術を、ザンビアの人々に伝え、技術の育成と雇用の創出に尽力しています。このバンブーフレームは、日本だけでなく他の国々にも輸出されており、高い技術から各国で好評なのだとか。

実のところ、この国はアフリカでも最貧国のひとつで、人口の6割以上が1.25ドル(約96円)以下で暮らしています。国力は大変小さく、主幹産業の銅生産は長年不振が続いており、失業率は50パーセント以上。そこでZAMBIKESが設立されるに至りました。

現在までに100人以上の雇用を生み出し、自転車1万台以上、救急自転車1000台以上を生産したそうです。現地ではスチール製の自転車を製造しているのですが、輸出用に竹とサイザル麻でできた自転車フレームの生産も行っているのです。

フレームに用いられる竹は、現地で生育している軽くて丈夫なものを選んでおり、従来の金属製フレームにはない特色を備えているそうです。その特色とは、竹特有の「しなり」です。振動吸収性を発揮して、長時間乗っても疲れにくいようです。また、弾むような走りもまた、従来の自転車にはない魅力的な点ではないでしょうか。

ちなみに販売価格は9万9750円(フレームのみ)、アライアンス・ファクトリーでは自転車に組み上げてくれるショップの紹介も行っているとのこと。自転車で走るには少し寒い時期ですが、「春先に新しい自転車が欲しい」とお考えの方は、購入を検討されてみてはいかがでしょうか。

(文、写真=チャーミー)
参照元:ZAMBIKES JAPAN (http://www.zambikes.jp/index.php
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▼ ZAMBIKESのプロモーション動画

▼ 自転車との接続部はサイザル麻を使用、カーボン並の強度があるのだとか

▼ 竹の風合いがなんとも心和みます。見ているだけでも癒されそう

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