楽しい楽しい海外旅行。日常生活から離れて体験する海外での時間は、まさに異次元的な魅力にあふれています。そんな時間を、ぜいたくにも長期間にわたって楽しむ旅行者がいます。1カ月なんて当たり前、長い人だと数年以上。しかも1カ国だけではなく、2カ国、3カ国……数十カ国も!

彼らこそが、俗に「バックパッカー」と呼ばれる旅行者です。大きなバックパックを背負いながら、次から次へと国を渡る。お金は節約しますが、時間の使い方はぜいたくそのもの。彼らは何を思い、どんな生活をしながら旅をしているのでしょうか。ということで「バックパッカーにありがちなこと」を99個集めてみました。50個以上「あるある」ならば、あなたは立派なバックパッカーです。

【バックパッカーにありがちなこと99】

その01:出発前の空港ではドキドキワクワク。
その02:飛行機内で『地球の歩き方』など海外ガイドブックを熟読。
その03:機内食はカメラでパチリ。
その04:とりあえず沢木耕太郎の『深夜特急』は全部読んだ。
その05:出国先の空港に降りた瞬間に香る「異国の空気」に海外を感じる。
その06:空港タクシーには頑として乗らない。
その07:とりあえず安宿街を目指す。
その08:安宿の部屋を見せてもらう時は真っ先にベッドを調べて南京虫チェック。
その09:宿を選ぶときや、宿の話になると「ホットシャワー?」と真っ先に聞く。
その10:水シャワーに慣れてくる。
その11:ヒッピーみたいな旅人風のファッションをしてしまったりする。
その12:女子はアジア風のワンピースを着る。
その13:最初の頃は意地でも日本食は食べない。
その14:意地でも「陸路」にこだわる。
その15:日本人宿に集っている日本人旅行者がウザったく感じてくる。
その16:『地球の歩き方』を「歩き方」と略す。
その17:とりあえず値切る。1円単位で値切る。とにかくセコい。
その18:ネットカフェに入り浸る。
その19:荷物が小さい人を見ると「負けた」とか思う。
その20:どこでも売っているコカ・コーラの偉大さに気づく。
その21:トイレットペーパーの重要性。
その22:自分の大便の色や匂いで “その国” を確認する。
その23:ペットボトル常備。
その24:パスポートにカバーなんてしなくなり、どんどん汚れてボロボロになる。
その25:手洗いの洗濯がうまくなる。そして「洗濯機とか便利すぎるだろ!」とか思う。
その26:漫画『ゴルゴ13』や『美味しんぼ』に詳しくなる。
その27:一度や二度は病気になる。ちょっと心配になるので、現地の薬などで強引に治す。
その28:居心地が良ければ即沈没。
その29:「『地球の歩き方』なんて『地球の迷い方』だよ。ハッハッハ」などと余裕かます。
その30:ちょっと高級なレストランに行くとき「この格好でダイジョブかな……」と心配になる。
その31:「ナメられたら終わり」と、なにごとにも強気に出る。
その32:長距離バスでトイレ休憩した直後にトイレに行きたくなる。
その33:人を疑いすぎて傷つけてしまったことがある。
その34:海外の日本食レストランで食べた日本食がチョーおいしく感じられる。
その35:日本からのツアー客を「フッ」と遠い目で眺めたりする。
その36:海外の薬局で売ってる薬のデカさと効き目に驚愕。
その37:誰とも話さない一日とか余裕である。
その38:トイレに紙がなくても水さえあれば大丈夫と思うようになる。
その39:堕落した生活を送っていると「これはよくないな」と思ったりする。
その40:海外で売ってるお菓子の不味さに仰天する。
その41:「もっと良いカメラ持ってくるべきだった……」とか思うシーンがある。
その42:1円単位で値切るのは時間の無駄だと悟る。
その43:衣類の「圧縮袋」は使わない方がいいということに気づく。
その44:やたら武勇伝を語る日本人旅行者はウザイと思うようになる。
その45:セコすぎて人を傷つけてしまったことがある。
その46:殺伐としてくる。
その47:旅先で出会った友とメールアドレス交換するも、やりとりすることは、ほとんどない。
その48:髪の毛がボサボサになり、肌荒れもひどいけど、どうでもいい。
その49:同じアジア人でも、日本人と中国人と韓国人の違いはハッキリわかる。
その50:現地の人に「韓国人ですか?」とか聞かれると「NO!」と断固否定。
その51:あえて観光地に行かない。
その52:バックパック(大)のチョイスの重要さに気づく。いいカバンは疲れにくい。
その53:一度や二度は腹壊す。
その54:バスや電車など移動中に日本人らしき人が乗ってると変に意識しちゃう。
その55:地元民ばかりのバスなどに乗っていて不安に思っていた時、西洋人が乗っていると安心する。
その56:「S字フック」や「洗濯ロープ」や「洗濯バサミ」や「ハンガー」などは何かと便利と気づく。
その57:頭になんか巻いちゃう。
その58:長距離バスのトイレ休憩中、「自分を置いてバスが行ってしまわないか……」と不安になる。
その59:高級デパートに行くとホッとする。涼しいし。
その60:パスポートに押された数々のスタンプを見て思い出にふけりながらニンマリ。
その61:日本食もたまにはいいかな、なんて思うようになる。
その62:『ロンリー・プラネット(Lonely Planet)』派は『地球の歩き方』が嫌い。
その63:やたら「現地価格」にこだわる。
その64:「コンビニとか便利すぎるだろ!」と日頃の便利さに気づく。
その65:「別に陸路じゃなくてもよくね?」と思うようになる。
その66:パッキング技術がみるみる向上していく。
その67:「一日とかで観光地をガンガンまわるツアーに参加したほうが楽だし安くね?」と気づく。
その68:サンダルは様々なシーンで使えることに気づく。
その69:自分が人気者になった気持ちになる。もしくはモテまくる。魂胆は分かっているが、悪い気はしない。
その70:図々しくなる。
その71:日本に帰国するのが怖くなる。社会復帰できないのではないかと。
その72:どうしようもない日本人に会ったりする。
その73:マクドナルドやケンタッキーの偉大さに気づく。
その74:現地人に間違えられるとちょっとウレシイ。
その75:いらないものの多さに気づく。
その76:何度かは盗難にあう。
その77:紙のあるトイレに行くと感動。
その78:カメラを構えれば「スゴイいい絵」が撮れるのに、勇気がなくて撮れなかったりする。
その79:ゴキブリに慣れてくる。
その80:人生について考える。
その81:話相手の目を見ると、「騙そうとしているのかどうなのか」が見極められるようになる。
その82:「多少のボッタクリとか、もうどうでもよくね?」と悟りの境地に達する。
その83:旅先で出会った日本人同士で話す時、「どうせ周りに聞こえないから」とエグい話をするようになる。
その84:物価が安けりゃタクシーとかガンガン使うようになる。
その85:オリジナル英文法を開発。
その86:旅先で出会った友と、たまにでも連絡をとりあっていたとしたら、そいつは遠からず近からずの一生の友達になる。
その87:「やっぱタイ最強」とか思う。
その88:日本食の偉大さに気づく。「やっぱ日本食が最高!」とかしみじみ思う。
その89:日本への帰国が楽しみで楽しみでしょうがなくなる。
その90:いろいろ思い出はあるけど、真っ先に思い出すのはトラブルの思い出。
その91:日本にいるとき、たまに「あ、この温度でこの湿度でこの空気……○○○っぽい!」と、同じような空気だった場所を思い出す。
その92:やっぱインドはスゲエ……いろんな意味で、すべてにおいて、すげえ……とか思う。
その93:ボブ・マーリー。
その94:帰国直後に日本の電車に乗ると、ふと違和感を感じる。
その95:「ウォシュレットとか神すぎるだろ」など、「日本ってスゲエ……」と海の向こうから気づく。
その96:富士山や東京タワーや東京スカイツリーを見て泣きそうになる。
その97:「次に行くならアレを持って行って、アレは不要で……」と装備を考え始める。
その98:「究極はハワイ。いつか行ってみたい」とか思う。
その99:「よい旅を~」。

あなたはいくつあてはまる? 思い立ったら即出発だよ!

(文=長州ちなみ、写真提供=mamiyak46