毎日寒いですねえ。こうも寒いとおうちから出るのも億劫になっちゃいますよね。冬が苦手な方も多いと思いますが、寒いからこそ良いこともあるわけです。たとえば、食材がひきしまって旨味が増す!
なんといっても新鮮な魚介類などは、断然に旨くなるわけですよ。飲んべえ女子の皆さんなら熱燗で一杯やりたくなりますよね? ええ、お気持ちわかります。特に冬の代表格である寒ブリは春直前、産卵期前のこれからが旬。脂がた〜っぷりとのって、魚とは思えぬほどの旨味を堪能できるんですよね。
というわけで寒ブリで有名な地域のひとつ、富山県にブリを食べに行ってきました! 陸揚げされたばかりの寒ブリ、楽しみであります!!
【正月明けの寒ブリは高価、寒ブリを仕入れないお店も】
1月の初旬。富山市内に降り立った記者はどこもアテがないままに、なんとなく見つけた雰囲気の良さそうな居酒屋へ入り「寒ブリ」を注文。すると衝撃的な言葉が店員から返ってきたのです。「ブリはまだ入ってきてないんですよ」。ガクッ!!! 少し良さげなお店なので当然あるだろうと思っていたら、まったく予想だにしていなかった回答に力が抜けました。なんでも、新年が明け陸揚げが始まったばかりで価格がお高めなのだそうな。なので富山市内でも、この時期に寒ブリを仕入れているお店は限られるとのこと。
【寒ブリ目指して】
ここまで来たからには、食べないでは帰れない! スマホで近隣の飲み屋を探してヒットした「大衆割烹あら川」にすがる思いで電話してみると……。いともあっさりと、「ありますよ」とのこと。行きます! 今からすぐにでも行きます! 意気揚々と伝え向かったのでした。積もった雪がシューズに入って靴下はすっかりビチャグショでヒンヤリしていましたが、寒ブリのため、なんのそのです。
【ようやくありつけた寒ブリ、そのお味は?】
富山駅前からの大通りを一本なかに入ったところにある「あら川」。渋い門構えをくぐると、なかはお客さんで溢れ、みなさんしっとりと日本酒と旨い肴を楽しんでいるところでした。
席につくなり、さっそく寒ブリの刺身と熱燗を注文!
さっそく、さっそく、念願の寒ブリを食べてみると……。こ、これは!! まっった〜〜りと、口のなかに充満する脂ののったブリの風味にしばし悶絶してしまいました。 なんという旨さなの! 見た目は、まるで神戸牛のような霜降り具合です。こんな美味しいものにありつけるなんて、日本人でよかったと涙が出そうでしたわよ。
外は雪。温かい室内で熱燗を飲みながら、上質の寒ブリを食べる幸せ。ああ、なんて至極のひとときでしょう。ビチャビチャになった足が温かく感じるほどに。
飲んべえの女子のみなさん、この季節寒ブリを食べないと絶対に損ですわよ!
(写真、文=メル凛子)
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