以前当サイトでご紹介した、針穴やリンゴの種など極小サイズのツール上、もしくはその中に彫刻を造る、という驚きのアート作品。今回ご紹介するのもまた、前回に負けじと劣らない、素晴らしいミクロアートの数々でございます。
作品を製作したのは、イギリス・バーミンガム出身のアーティスト、Willard Wigan氏。
「マイクロ彫刻家」と称される彼の手から生まれるのは、どれも目を見張る秀逸作ばかり。「これを超人技と言わずになんと言う!」もうね、このひと言に尽きますよ、ホント。
針穴の中を覗くと、そこにはそれぞれ、抒情性に溢れた物語が展開されているのがわかります。もう一度言います。コレ、針穴の中ですからね……!
その事実をしばし忘れてしまうほどの、とんでもないクオリティーの高さ。中に配置された彫刻自体、常識を遥かに超えたミクロサイズなのにもかかわらず、細部にまでとことんこだわっている……この丁寧な仕事ぶりを目にした瞬間、おそらく誰もが声を失うことでしょう。
幼い頃、自身の「失読症」による周囲の嘲笑に苦しんだWigan氏が見出した、自分の生きる道。それがこの、ミクロアートでした。常人では決してマネすることのできないこの稀有な才能は、もしかしたら彼に与えられた天命なのかもしれませんね。
(文=田端あんじ)
参考元:Willard Wigan
▼実物を見てみたい……!
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