
世界で絶大な人気を誇る「ハリー・ポッター」シリーズ。先日、シリーズ原作者のJ.K.ローリングさんが別名で小説を出版していたことが判明! ネットなどを通してファンの間で話題になっていました。しかもその別名、ロバート・ガルブレイスという男性名だったから、これまた衝撃です。
『Cuckoo’s Calling (直訳/カッコウの鳴き声)』 というタイトルのこの小説、当初は新人作家の処女作として書評家の間でもそれなりに高い評価を受けながらも、売上は1,500部程度にとどまっていたそうです。英「サンデータイムズ紙」に作者がローリングさんであることが報道されるやいなや、たちまちアマゾンの売り上げランキングで1位に浮上。一時品切れ状態となる事態にまでなりました。
残念なことに日本語訳の出版はまだ未定のよう。いつ出版されるかわからないし、早く読んでみたい! というわけで、早速アメリカのアマゾンからKindle版を入手して読んでみましたー! ハリポタファンのみなさん、ぜひご覧あれ。
■英国ロンドンが舞台
舞台は現代のイギリス・ロンドン。凍てつくような真冬の夜、スーパーモデルとして活躍するルーラ・ランドリーが、高級マンションの自室から転落死することから物語は始まります。
■ナゾの事件を私立探偵が捜査
有名モデルの突然の死はショッキングなニュースとして大々的に報道され、世間を騒がせます。当時の状況から 警察やマスコミも自殺と結論づけるのですが、私立探偵である主人公のコーモラン・ストライクが、ふとした縁でこのモデルの死の真相を調べることに なるというストーリーです。様々な親戚や知人の思惑や感情が絡み合うなか、コーモランはルーラの死の真実に迫ることができるのか?
■長編だけどテンポが良く飽きさせない!!
というわけで、内容はミステリー小説なのですが、読んでみてかなりきっちり作ってある印象を受けました。ミステリーとして十分に読み応えがありましたし、かなり長い小説だったのですがテンポの良い展開で、長さを感じさせませんでした。
■金銭トラブルやドロドロの恋愛模様が炸裂!
そして、大人向けのローリング小説は、親族トラブル、金銭トラブル、ドロドロの恋愛模様などハリポタの世界とは打って変わって、現実的な問題がてんこ盛りです。特に主人公のコーモラン・ストライク、これが破産寸前、さらには婚約者と別れたために住む場所がなくて事務所で寝泊まりしていたり……と色々訳ありな人物なのが面白いです。
■興味深い人物設定
そう、いわゆる「カッコイイ」主人公ではないのです。このコーモランの複雑な人物像と特異な経歴、一見華やかな世界に住んでいたルーラのエキセントリックな知人・友人の話から浮かび上がってくる彼女の苦悩など、ミステリーの要素以外でも、登場人物に興味を持って読むことができました。
■非常に魅力的な派遣社員の女性ロビン・エラコット
さらに、この物語のもう一人の主役とも言えるのが、コーモランの助手として働く派遣社員のロビン・エラコット。彼女がかなりステキで好感が持てます! このロビン、良く機転がきき探偵のアシスタントとして非常に優秀、いや優秀過ぎるといってもいいくらい、デキます。(読みながら時々、「あなた私立探偵の助手をやっているのはもったいないでしょう」、と本気でツッコミを入れたくなるくらいです)。
特に印象深かったのが、捜査に必要な情報を得るため に高級ブティックでお客の振りをして、1点何十万もするスパンコール付きのコートや色鮮やかなドレスを平気な顔をしていくつも試着し、店員から巧みに話を聞き出す場面。女性なら誰でも「お見事!」と共感できるのではないかと感心してしまいました。そういえば、作者がローリングさんであることが分かる前に、「女性人物の心情や行動が非常に上手く描写されていて、女性が書いたのではないかと思うほどだ」というような評価もあったそうです。
そんなロンドンっ子たちの生活の様子も垣間見ることができる、この作品。物語の最後で登場人物の過去や人間関係についてもう少しすっきりさせて欲しかったかな、という気持ちは残りましたが、実はこの話、シリーズ化される予定で、来年には2作目が出版されるそう。今後の展開に期待したいところです! もしかしてハリー・ポッターをしのぐ人気シリーズになるかも?
なお、ローリングさんは世界各国での本作の販売による印税収益を全額、イギリス軍の兵士とその家族を支援する「ソルジャーズ・チャリティ(Soldier’s Charity)」 という慈善活動基金に寄付することを発表しているそうですよ。うーん、それにしても全額寄付とは、ただただスゴイとしか言いようがありませんね! アッパレです!
(文=Kay)
写真:Soldier’s Charity

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