先だって、2013年度「新聞広告クリエーティブコンテスト」で最優秀賞を受賞した作品についての話題をお伝えしました。おとぎ話の『桃太郎』を題材にしたこの作品に対して、桃太郎にゆかりの深い岡山県はどんな感想を持ったのでしょうか?
気になったので、岡山県庁の広報担当者に電話で聞いてみました。
「新聞広告クリエーティブコンテスト」は、日本新聞協会広告委員会が「しあわせ」をテーマに実施したもの。応募総数1069作品の中から、「めでたし、めでたし?」というタイトルの作品が最優秀賞に選ばれました。
どういった作品かといいますと、子どもが書いたような文字で「ボクのおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました。」とのキャッチコピー。その下には、涙を流す小鬼のイラストが描かれています。
そして、最下部には小さな文字で「一方的な『めでたし、めでたし』を、生まないために。広げよう、あなたがみている世界。」と書かれているのです。『桃太郎』の物語を小鬼の側から見たこの作品、岡山県ではどう受け止めているの?
岡山県庁の広報担当者によると、「当県では桃太郎も鬼もヒーロー。当県を仲良くPRしてくれる存在です」とのこと。
岡山県には桃太郎をモチーフにした「ももっち」と、鬼をモチーフにした「うらっち」というマスコットキャラクターがおり、どちらも県民に親しまれているそうです。現代では、桃太郎も鬼もみんなに愛されて、どちらも「しあわせ」ってことかしらん?
また、夏には鬼神の伝説をもとにした「うらじゃ」というお祭りも行われるとか。「うら」というのは鬼のことで、お祭りの当日、参加者らは “鬼風メイク” をするんだって! このお祭りには観光客も多く訪れるとのこと。参加したら、鬼の気持ちが分かるかも!?
(イラスト・文=夢野うさぎ)
参照元:日本新聞協会
▼こちらが2013年度「新聞広告クリエーティブコンテスト」の最優秀賞作品
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