まばゆい光を浴びてランウェイ歩く二人のモデルさん。ひとりは若く美しく背の高い女性。そしてもう一人はおばあちゃん! そんなファッションショーが、10月18日に明治神宮参集殿で行なわれました。
このファッションショーを主催したのは、社団法人三世代生活文化研究所。「三世代を『つなぐ』。ファッションによる交流」をテーマに、第1部はファッションデザイナーの森英恵さんと、モデル・タレントの森泉さんのシンポジウム、第2部はおばあちゃん世代のグランマモデルと孫世代のモデルによるファッションショーという二部構成で行なわれました。
■セット感のある洋服をおばあちゃん世代モデルと孫世代モデルが着て、並んで歩く
おばあちゃん世代のグランマモデルと孫世代のモデルによるファッションショーの衣装は et momonakia 玉置博人さんが担当。ほとんど同じデザインだったり、色違いだったり、柄が同じだったりしてセット感のある洋服を、グランマモデルと孫世代のモデルが来て、ランウェイを歩きました。「美しく成長した孫と、その孫を誇らしく思うおばあちゃん」といった感じで、仲良さそうに歩く二人。
グランマモデルの方達は歩き方、ポーズの取り方、孫世代モデルとの間の取り方など、さまざまな点からその人のお人柄が滲みでていて、個性豊か。ランウェイ脇に2つあるスクリーンのひとりには、グランマモデルの若かりし頃の写真も投影。今のグランマは、こういった今までの歴史が詰まっている人なんだとわかります。
■年をとったからこそ、の魅力が伝わる
セット感のある洋服を、グランマモデルと、昔のグランマのように若く美しい孫世代のモデルさんが着て一緒に歩いている姿を見ると「おばあちゃんがステキすぎる!」と感激。もちろん孫世代のモデルさんも美しいのですが、どうしても目がいってしまうのはお人柄が伝わりまくりのグランマモデルだったのです。
以前にPouchでは「シニア世代のファッション・スナップサイト『L’idéal』が超かっこいい!」という記事を掲載しましたが、シニア世代がオシャレをするのってとってもステキ。
年を取っていろいろな経験をすればするほど、その人のおもしろさはどんどん凝縮され、味わいが出てくるものなのかもしれません。その「味わい」を洋服がさらに演出してくれる、そんなメッセージが伝わってきます。
■オシャレを通じて三世代で交流
ファッションの話を三世代でしたり、おそろいの小物を使ってオシャレを楽しんだりと、ファッションを通じて、もっと世代間の交流ができそう。孫が「おそろいにしよう」と勧めたファッションアイテムを、おばあちゃんの方が上手に使いこなしてしまうということもあるかも。
今度おばあちゃんに何かプレゼントをするときには、三世代でおそろいになるファッションアイテムをあげてみるのもよさそうです。ああ、記者も祖母二人が亡くなる前におそろいの洋服などを着て歩いたり、ファッションについて話してみたりしたかったな。
(文、写真=FelixSayaka)
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▼ポーズや歩き方から個性が伝わるグランマモデル▼
▼スクリーンにはグランマモデルの若かりし頃の写真が▼
▼グランパモデルも登場▼
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