あなたはデザインスタジオ『nendo』をご存知でしょうか。
国内外で数多のデザイン賞を受賞し続ける注目のデザイナー、佐藤オオキさんがチーフデザイナーを務める同スタジオ。
本日ご紹介するのは、そんな『nendo』が日本が誇る腕利きの職人たちとタッグを組み手掛けた、スタイリッシュなお箸の数々です。
ふたつの箸が巻きつき絡まるようにしてひとつになる、トルネード型のお箸『rassen(らせん)』は、400年あまり続く塗箸の伝統産地である福井県小浜市で技術を継承している『箸蔵まつかん』とコラボレーションすることで、生まれた作品。
使用するときは引き離し、使用しないときは再び、ひとつに。職人の手仕事、そしてデジタル制御された多軸切削機を組み合わせることによって完成した同作に、今世界中が注目しているみたい。
一方、箸の先端がテーブルに直につかないようデザインされたお箸『jikaoki(じかおき)』も、やはり『箸蔵まつかん』とのコラボによるもの。職人の高い技術力によって先端部分だけを細く削り込む。手間のかかる行程を経たおかげで、どの面を下にしてもわずかに先端が浮く、「箸置き要らず」なお箸を実現しました。
そのほか、上から見ると花のかたちをしているお箸『hanataba(はなたば)』や、ふたつ並べるとその隙間にハートなどのモチーフが浮かび上がるお箸『sukima(すきま)』。2本を上下さかさまにし合わすとピッタリ重なる、磁石が内蔵されたお箸『kamiai(かみあい)』に、浮かび上がった木目柄が美しいお箸『udukuri(うづくり)』。
枠にはまらない自由な発想、そして職人による卓越した手仕事の元に誕生した『nendo』のお箸シリーズは、国内外問わず、多くの人々の心を掴んで離しません。手にとって、その感触を身をもって確かめたくなる。一生ものの逸品にしたい、魅力あふれる作品ですね。
参考元:nendo
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼『hanataba(はなたば)』
▼『sukima(すきま)』
▼『kamiai(かみあい)』
▼udukuri(うづくり)』
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