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好きな人とはずっと一緒にいたい!! でも、悲しいかな、どんなカップルにも価値観の違いから衝突することはありますよね。生きていれば、落ちこむ日も体調の悪い日もあって、いつも相手を思いやれるわけでもない。悪気がなくても、相手を傷つけてしまうこともある。そんなことの積み重ねで、いつしかお互いに不満がたまり、別れ話に発展ということも……

イヤイヤイヤ、そんなことになる前に解決しなきゃ! でも、話し合いってムズカシイ。どちらかが話をきかなかったり、押し黙ったり、冷静でいられなかったり。

どうしたらうまく話し合えるのかな……? という方。米大学の最新リサーチに注目です!

昨年末、興味深い調査報告をしたのは、米ロチェスター大学のRonald Rogge準教授。主に新婚のカップルに一ヶ月かけて5つの映画を観て話し合ってもらったところ、その後3年間の離婚率が、従来の半分になったんですって! これは、専門家が行うセラピーと同等の効果だとか。ほお。気軽に映画を楽しんだ上に彼との仲が続けられるなんて、いいことづくしじゃないですか!

【なぜ効果があるの?】

Rogge氏によると、映画の登場人物を観察することによって、自分たちの言動を冷静に見つめることが、いい効果を生み出すのではないか、とのこと。あー、わかりますねー。自分の悪いことは認められなくても、他人のことなら目についてしまうの。そうして話し合いをするときの自分たちの悪い癖に気づき、あらためられれば、うまく問題解決していけるってことですね!

【どんなことを話し合えばいいの?】

自分たちの言動を見つめ直すといい効果があるわけですから、話し合いは映画に出てくるカップルの言動について、ということになります。具体的には「あのカップル、本音で語ってたかね?」、「言い合いになってもユーモアがあったよね」、「キレて相手の話全然きいてなかったね」など。そして、「自分たちはどうだろう?」と考えてみましょう。

【どんな映画を観ればいいの?】

上記のようなことを話し合うため、カップルの日常の浮き沈みが描かれた映画を観るといいのだそう。Rogge氏がホームページに用意しているリストから選んでもいいし、自分たちで選んでもOKですよ。

以下、Rogge氏のリスト内外から記者のおススメをピックアップしておきますね!

■「話題作が見たい」という彼と ~スパイク・ジョーンズ監督 『her 世界でひとつの彼女』~
日本では6月に公開されるSF恋愛映画! 主人公の恋するお相手は、なんとコンピューターのOSだそうですよ!

■「社会派ドラマなら見てもいい」という彼と ~ダグ・リーマン監督 『フェア・ゲーム』~
CIAエージェントであることが暴露された女性とその夫のストーリー。自伝にもとづいて作られただけあって、すれ違いも口論も家出も超リアル。

■「アクションがないと途中で寝る」という彼と ~ダグ・リーマン監督 『Mr.&Mrs. スミス』~
ご存じブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの共演作。たまには思いっきり喧嘩した方がいい! と思わせてくれます。

■「やっぱり映画は邦画だ!」という彼と ~橋口亮輔監督 『ぐるりのこと』~
子どもの死を乗り越える夫婦の10年間を描いたドラマ。1990年代の社会情勢も描かれているので、「こどものとき、こんなことあったね~」と彼と語り合うのにもいいですよ。

いかがでしょう? 最近、デートらしいことをしていないなら、映画を観るだけで新鮮な気持ちになれるかも! 登場人物の言動について語り合うのにやっきにならず、まずは楽しむことから始めてみませんか?

参考元:University of Rochester
執筆=大井たま (c)Pouch