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日々、健気に生きる乙女諸君をダメ男から守るべく、Pouch編集部のライターたちが「ダメ男体験記」をつづるこのコーナー。前回は、井上こん記者の「彼女をホテルの部屋から閉め出す男」をご紹介しました。

今回は、黒酢りんりん記者(仮名)が遭遇した「元カノを不倫に誘う女々しすぎる男」の生態をお伝えします。

幸運にも、これまでイイ男としか付き合ったことがないというアナタは、そのままハッピーな人生を突き進んでくだされ! パねぇダメ男と付き合ったことがあるというアナタは、ぜひこちらから体験談を教えてくだされ! では、本日のダメ男、行ってみよぉ~!

【黒酢りんりん記者(仮名)のダメ男体験記】

4年間付き合って「結婚しようね」と言い合っていたA君に、「他の女性が好きになった」とフられたのが24歳の時。彼はその女性と無事付き合って、その人に押し切られる形で結婚した、と共通の友人から聞きました。

私はしばらく傷心でやさぐれて、今考えたらアホなことをたくさんいたしました。それでも、2年くらいかけてようやく回復。その後、今の夫と出会って付き合い始めました。

ところが、ふられてから8年後、突然そのA君からメールが。

ちょうど出張でA君との思い出の地に行き、彼のことをぼんやり思い出していたのでびっくりしたし、好きで4年間も付き合ってすてきな思い出もあったので、少しうれしくなりました。

しかし、数回挨拶程度のメールを交わして気づいたのは、A君は私と不倫をしたくて連絡してきたのだ、ということ。メールは妻の愚痴とか、妻を女としてみられないとか、私と付き合っていたころは良かったとか、会社に私と似ている人がいて胸が高鳴るとか、そんなことばっかり。

「あなたは、その妻と付き合うからと私をふったのではなかったですか」と私の怒りボルテージは急上昇。復讐を決意しました。

付き合っていた頃と同じノリで「会えないか」と誘ってきたので、私と結婚しなかったことを後悔させるようにめちゃくちゃ甘く優しく返事をしつつも、今の夫との仲の良さ等を存分にアピール。2ヶ月くらいしつこくメールがきていたので、常に文章中に夫の良さをさりげなく散りばめ、非難と劣等感を刺激するような内容を糖衣に包んでぶつけまくりました。

あのときくらい文章にこだわったことは、今でもないかもしれない。4年間も付き合っていたので、絶妙なさじ加減が分かったし。次第にA君も私との不倫を諦めたか、別の人とデートしていると連絡してくるようになり、連絡は途絶えました。

「妻を女としては見られなくなった」なんて元カノに言う人と結婚しなくて、本当によかった。不倫計画ですら、私と会社の人とを同時進行にするような、いい加減な人だったし。しかも8年前の元カノに連絡するなんて、女々しすぎ!

あのメールが来なければ思い出の中のA君はすてきなままでいたのに、ほんっとうに腹立たしいです。「私のなかのA君」のイメージを壊す権利はA君自身にもない! と声を大にして言いたかった。

実際のところ、夫はただのおじさんですが、A君という比較対象ができたので地位が向上しました。

執筆=黒酢りんりん(仮名)、楠木サンダル / イメージ画像=Pouch (c)Pouch