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舞い散ろうとするタンポポの綿毛を、風にあおられながらもしっかりと握りしめる妖精。こんなファンタジーのような光景がいきなり目の前に等身大で現れたら、思わず立ち止まって見とれてしまいますよね。

海外サイト「COLOSSAL」で取り上げられていた、イギリス在住Robin Wightさんの作品群のひとつ。ステンレス製のワイヤーをねじり上げて作られる「ワイヤースカルプチャー」と呼ばれるものですが、ひとつひとつに圧倒的な躍動感と物語性があり、見るものを素通りさせません。

「ワイヤースカルプチャー」といえば、線画で表現する立体感を意識させるような作品が多い印象があるのですが、Robin Wightさんが手がけるものはいずれも密度が高く、風の動きや質感を感じさせるほどにリアル。設置する場所の実際の風景からインスピレーションを得て、そこに「実在するような」妖精像を作り上げるのだそう。彼の作品の幾つかは、イギリスのトレンタムガーデンに展示されており、実物をこの目で見ることも可能です。

舞い散っていくタンポポの綿毛のひとつひとつ、風に翻弄される髪の毛と羽根、それを支える妖精の身体の柔らかい丸み。ファンタジックでもあり、どこか妖艶でもあり……何かを訴えかけてくるような力強ささえ、内包しているような気がしませんか?

参照元:COLOSSAL, Facebook
執筆=森本マリ (c)Pouch

▼自然の光の中に溶け込む存在感はまさしく妖精!

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