これまで井上(筆者)は銀座の320円ラーメンや川崎の220円ラーメンなど、さまざまな激安ラーメン情報をお伝えしてきました。
本日ご紹介するのは、東京・足立区の「夢屋」。ラーメンが激安なのはもちろん、特筆すべきはその歴史。昭和53年に「りんりん」という屋号で創業した同店は、その後名称の変更を経て今年で36年目、と激安ラーメン界の中でも老舗的地位を誇ります。昭和53年といえば、原宿に竹の子族が登場したり、インベーダーゲームがヒットしたり、映画「八ツ墓村」の「たたりじゃー」が流行語になったり……って、平成生まれの方にはきっとナンノコッチャな話題でしょうね。
さて、36年間破格の安さを守ってきたいぶし銀ラーメンの味とはいかに。激安メシといえばわたくし、ライター井上が実際にお店へ行ってきました!!!
お店は約20席。子供用の椅子や箸まで用意してあり、ひとり客だけでなく家族連れの常連さんも多いというご主人の話にも納得。気のいいご主人と7名のスタッフが働いています(この日は3名)。
●ラーメンと餃子をセットで頼んでもワンコイン以下!!!●
昨年まで1杯250円だったラーメンは、増税のあおりから現在は300円に値上げされてしまったけれど、それでも激安の域内。一方、餃子(5個)は値上げすることなく150円と据え置きなのが嬉しいです。しかも1つ1つ手作りだというから驚きであります。
市販の冷凍餃子より断然安いお店自家製の餃子。夕方頃、テイクアウトで複数個購入していく主婦と思わしき方々の姿がひっきりなしに見られました。晩御飯のおかずに良さそうだものね。
ということで、ラーメンと餃子を合わせても450円。まずは同店の激安っぷりを分かっていただけたことでしょう。
●値段以上に旨い●
ラーメンは鶏がらベースの醤油味。キリッとしていて媚びない味わいです。プリプリッとした細麺は、多加水特有の心地よい歯ごたえで、食べ進める箸が止まりません。いわゆる昔ながらの中華そば、といった印象の同メニュー。ラーメン1杯800円も不思議でない昨今、この完成度で300円ならば井上はこちらを選んでしまうかも。
次に自家製餃子。もうね、テイクアウトしていく方々の気持ちが分かります。皮は厚すぎることなく、肉汁を留めておくに十分な薄さ。餃子の命ともいえる餡は、野菜多め・脂分抑えめでとってもヘルシーな口当たりなので、何個でも食べられます。こんなに美味しい餃子がたったの150円だなんて……本当に昭和50年代で時が止まったような感じ。
●駅からの遠さが障害か●
と、ここまで褒めちぎってきましたが、ひとつ難点がありまして。同店までは、東武線梅島駅・五反野駅どちらから歩いても約20分かかるんですよね……。車がガンガン行き交う環七通りをひたすら歩き続けるのは、なかなかつらいかも。どうしても歩きたくないという方は、北千住駅から出ている竹ノ塚駅行き(北47系統)のバスに乗り、8つ目の「小右衛門町」停留所で降りる、という手もあり。
興味のある方は、ぜひお試しあれ。
店舗情報 【夢屋】
住所 東京都足立区島根2-1-20
電話番号 03-3859-2034
営業時間11:00~15:00/17:00~20:00
定休日 水曜日(不定休あり)
取材・撮影・執筆=井上こん(c)Pouch
▼スピーディーに登場したラーメン。注文から4分
▼食感の良い麺はやや細めタイプ
▼切れ味のある醤油味スープがめちゃめちゃ美味しくて……
▼素で飲み干してしまった!!!
▼自家製餃子。これで150円なのか…・・
▼野菜たっぷりでヘルシー系でした
▼ちなみに焼きそばは去年まで220円だったそうだ
▼古いけど店内は綺麗でした
▼黄色い看板が目印。ごちそうさまでした!!!
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