蒸し暑くなってくると、お風呂につかるのもためらってしまいませんか? そんなときは、暑さも吹っ飛ぶ「光るお風呂」をお試しあれ。
怪しげな液体で満たされたバスタブは、さながら「ドラゴンボール」のメディカルマシーン(液体に身体をひたして、治療する道具)。つかっていると、心身ともにパワーチャージされそう……かな? いや、この色、見方を変えれば、毒々しい!! いかにも体に悪そうだけど、入浴しても大丈夫かしら!?
こちらのお風呂が紹介されていたのは、海外サイト「Fun at Home with kids」。同サイトには、運営者のAsia Citroさんの子どもたちが、蛍光イエローのお風呂につかりながら、ニコニコとほほ笑む姿が掲載されています。どうやら安全なようですね。
【お風呂が光る仕組み】
お風呂が光っているのは、ビタミンBの錠剤を砕いたものをお湯に溶かし、ブラックライト(UVライト)を照射しているからなんですって。ビタミンB! そういえば、以前、TV番組で、「リアルゴールドにブラックライトを当てると光る」という現象が紹介されていましたよ!
リアルゴールドには、口内炎で辛いときなどにお世話になるビタミンB2が含まれていますが、このビタミンは、紫外線を吸収し、可視光線を発するという構造を持っているのだそうです。だから、紫外線を放射するブラックライトに反応して、光るのですね!
【いざ、実践!】
なるほど、もともと口にすることを目的としたサプリメントを入れているのだから、多少お湯を飲んでしまっても問題ないはず。実際、国立健康・栄養研究所によると、ビタミンB2について、「1日60 mgと500 mg の短期間の投与では毒性は報告されていない」のだそう。では、やってみない手はありませんよね!?
さっそく、ドラッグストアでビタミンB2の錠剤(14mg入り)を購入してきました。
これをすべて耐熱性のある容器に入れ、およそ500mlの熱湯で溶かします。前述のサイトには、「錠剤を砕いた」と記載されていましたが、特にその必要はありませんでした。
できあがった「特製光る入浴剤」を試しに手の甲につけてみましたが、赤くなる様子もないので、いよいよ浴槽にそそいでみます。500ml作りましたが、半分も入れると、お湯が黄色く染まりました。
お風呂、脱衣所の電気を消し、真っ暗にしてからブラックライトをお湯に照射すると……光ったー!! 追い炊き機能さえない筆者宅のお風呂が、突如フューチャリスティックな空間に大変身!!
小学生の息子が、制止するのもきかずにダイブしていきます。そして、大はしゃぎした挙句、頼んでもいないのに、「口に入っちゃった」と安全性の検証を開始。
実践から2日たっていますが、「あのお風呂、妖精さんがお湯の中で光っているみたいだったね」とガラでもないことを言った以外は、具合の悪いそぶりは見せていません。やはり危険はないようです。
もちろんガブガブ飲んだらいけませんし、どんな食物でもアレルギーを持つ人は一定数いるでしょう。Asiaさんが呼びかけているように、かかりつけ医者に相談するなど、自己責任で遊びましょう。
特に子どもたちが大喜びするであろう、このお風呂。酷暑のため、家に閉じこもるしかなかった一日の終わりに、こんなお風呂でストレス発散させてあげてはいかがでしょう? まだ課題が決まっていないのであれば、夏休みの自由研究にもいいかもしれませんね。ぜひ試してみてくださいませ!
参照元:Fun at Home with kids、独立行政法人 国立健康・栄養研究所
撮影・執筆=大井たま (c)Pouch
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