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被害が特に大きかった安佐南区八木地区にある避難所・梅林小学校の体育館へ足を運んでみた。避難者が多く、登校途中の道路状況も良くないということで、2学期の授業再開の目処はいまだ付いていない(2日現在)。

・体育館のなかの状況

体育館に入ると、中央にはあらゆる物資が積み重なり、周囲には布団代わりの畳や防寒シートや毛布など、避難者が横たわれるようになっている。

取材した31日(日)は、広島市による「避難指示・勧告」が(安全地域のみ)解除された日だ。家族は復旧作業で帰宅しているのか、到着したときには在住の被災者は数人の高齢者がいらっしゃるのみ。みなさん医療系スタッフや、マスコミの取材者と銘々に話しをしている。

・児童は避難生活の疲れみせず

お友だちと一緒に、物資として届けられたオモチャの山をあさっていた小学生の女の子に話しかけてみた。

「避難していたけれど、今日自宅へ帰れるので嬉しい。まだ土砂が入っていて完璧ではないけれど、なんとか住めるくらい」と笑顔をみせる。

避難生活では「枕が足りなくなって、毛布を枕代わりにして寝たのが不便だった」そうだが、ほかは大変ではなかったと気丈に話す。

とはいえ、梅林小学校の体育館には2日現在も約420名が避難生活を送っているという。さほど大きくはない体育館のなかで、大勢の避難者たちと一緒に寝泊まりするのは大人でも大変なことだろう。楽しいはずの夏休みが一転、避難生活を強いられたがよく頑張ったものだと思う。

・仮設お風呂も

ところで体育館の外には自衛隊による「お風呂」が仮設されている。1日に男女合わせて約90名が入りに来ているそうだ。家によっては水道水が茶色いところもあるということで、仮設風呂は今後も需要がありそうだ。

取材・撮影・執筆=める(c) Pouch

▼緑井の避難場所のひとつ梅林小学校
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▼おもちゃの山のなかからお宝を探す子どもたち

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▼韓国大使も同避難所を訪問(31日)

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▼体育館のすぐ裏に設置された簡易お風呂。

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▼1日90名近くの住民が利用しているという(31日現在)

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▼体育館の掲示板は災害情報で埋め尽くされている

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