いつかのもしもに備えるために用意しておきたい防災バッグ。ところで……あなたの防災バッグに「下着」は入っているでしょうか?
とある調査によると、約3割の人たちが「防災バッグの中に下着を入れていない」と回答しているほか、「いつ使うかわからないのに使える下着を入れておくのがもったいない」といった意見もあったようです。
そのいっぽうで、避難所生活で役立ったアイテムとして「下着や衛生用品」を挙げる声もありました。女性視点でみた「理想の防災バッグ」の中身とは……?
【防災バッグに下着入れてる?】
補整下着専門店「HEAVEN Japan(ヘブンジャパン)」が934名の女性を対象におこなったアンケートによると、「防災バッグの中に下着を入れていない」と回答した人は35.4%。
なぜ入れていないのか、その理由を聞いてみると、「入れなきゃと思いつつ後回しになっている」「いつ使うかわからないのに使える下着を入れておくのがもったいない」「優先順位が高いものを用意すると下着を入れるスペースがない」といった声が寄せられたほか、「下着を用意するということに気づかなかった」という意見もあったみたい。
いわれてみればたしかに、下着って後回しになりがちかも……。水や食料を優先するあまり、バッグに入れ忘れてしまうパターンもありそうです。
【実際に役に立ったアイテムは?】
アンケートでは、経験者が選ぶ「避難をした際に役に立ったアイテム」も紹介されています。
特に多くみられたのは「下着」や「生理用ナプキン」! 支援物資として下着は手に入りにくいうえに、洗濯するときに人目が気になるため、
「使い捨てのパンツ何枚かとナイトブラを入れている」
「下着は干すところが限られるので、パッと見て女性用とわからないものがよい。防犯的にも、黒いボクサータイプのパンツやタンクトップがおすすめ」
といった意見が寄せられていました。また生理用ナプキンに関しては、生理のとき以外にも使えるという声も!
「ナプキンのコットン部分を破り、ポリマーを使用すると優秀。トイレに使用しました」
「ナプキンです。(ガムテープで)傷口で固定すると出血を止めることができました」
下着やナプキンのほかには、ノンアルコールのウェットティッシュや液体歯ブラシ、体や陰部を拭くための使い捨てシート、子ども用おむつなども挙げられています。
避難所の場合、飲食物は比較的早く手に入るようですが、衛生用品の配布は遅れることもあるみたい。多めに用意しておいて損はなさそう!
【女性視点でみる「避難所生活」】
最後に、避難生活を体験した女性たちの生の声を聞いてみましょう。
「子供がちいさかったり妊娠中ということもあり避難所に行くのは躊躇した(日中を車内で過ごして体調を崩した)」
「着替えやにおいなど、他人を気にしながらの生活が大変だった」
「女性だけで固まっていて男性の目につかない空間をつくることが難しい」
女性が避難所で生活する場合、プライバシーや性被害にも気をつけておきたいところ。NPO法人「東日本大震災女性支援ネットワーク」の調査によると、東日本大震災の被災地の避難所で性被害が発生していることが明らかになっています。
実際に避難を経験した人からは「東日本大震災の夕方から自転車で近所を走っている不審者を3名ぐらい見た」といった声もあり、防犯対策は気をつけすぎるくらいでちょうどいいのかもしれません。
参照元:HEAVEN Japan、プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:ぱくたそ
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