9月は台風の発生が多い時期です。ここ数年、各地で大きな被害が出ていますし、今年も大型台風が近づいているので備えは必須です。

防災準備で参考にしたいのは、実際に被災した人の声

サランラップでおなじみの旭化成が行った「防災意識と備えに関する調査」では、被災経験者たちが実際に「被災時に困ったこと」が挙げられています。

被災経験のない人が予想する「被災時に困ると思うこと」と比べると意見が異なっていて、とても興味深いんです。

【実際に困ったことは?】

全国20~60代の700名を対象に行った今回の調査。このうち、台風や地震、豪雨などの大規模災害で被災した経験がある人(以下、被災者)は、219名です。

被災経験のある人たちが挙げた「被災時に困ったこと」の1位~5位の結果は、次のとおり。

第1位「電気、ガスが使えない(照明や家電、スマートフォンが利用できない)」(56.2%)
第2位「情報が届かない(テレビ、ラジオなどによる)」(29.2%)
第3位「食料品が足りない」(24.2%)
第4位「飲み物 / 水が足りない」(23.7%)
第5位「被災によるストレス」(21.5%)

そのいっぽうで、被災経験のない481名に「被災時に困ると思うこと」に尋ねたところ、 第1位となったのは「飲み物 / 水が足りない」(59.5%)。

第2位が「電気、ガスが使えない(照明や家電、スマートフォンが利用できない)」(57.4%)、第3位は「衛生状態が悪い」(49.7%)という結果となりました。

【テレビやラジオの情報が「届かない」】

注目したいのは、被災経験者が2位に挙げた「情報が届かない(テレビ、ラジオなどによる)」こと。

被災経験のない人のランキングでは11位と、かなり差があることがわかります。

情報があるかないかは、不安を解消するためにも重要なこと。

ですが被災経験のないわたしたちが想像しているよりも、はるかに厳しいというのが現実なのでしょう。

改めて、情報を受け取れるよう、ラジオの電池の確認や、スマホのモバイルバッテリーの用意をしておくといいかもしれません。

【生理用品も再チェックしとこ!】

また女性としては、被災者によるランキング第6位となった「生理用品が足りない」も意識したいもの。

避難用バッグに、ナプキンやタンポンなどが十分入っているか、確かめておこうと思います。みなさんもぜひ!

そのほかの調査結果が知りたい方は、参照サイトをご覧になってみてくださいね。

参照元:プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:Rocketnews24.com